ロシア南部・黒海とカスピ海の中間に位置するグルジア内で分離独立を求める南オセチア自治州に対し、グルジア軍が攻撃をしかけたところ、元々グルジアの西側諸国寄りの国政を快しとしていなかったロシア軍が、表向きは「グルジア領内のロシア人の安全確保」の名目で南オセチア側に立ち大規模な軍事介入を実施。
グルジア軍を制圧し、一時は完全占拠するのではないかとまでされた一連の「グルジア紛争」。
現在は国際世論の反発を受けてロシア軍側が撤収を行い、撤退完了を宣言しているものの、ロシア側が一方的に設けた領域内までしか軍を退けていないとのことで、欧米諸国との対立が続いている。
この「グルジア紛争」において意外な(そして事情を知っている人には想定の範囲内の)事態がロシア軍側に起きていることが【NewYorkTimes】によって伝えられた。
ロシア軍が使用していた戦車の一種、T-62にガタが来て言うことを聞かず、敵(グルジア軍)との戦闘による消耗以上の損失を、故障で生じさせているのだという。
南オセティアの新しい境界線上に向けて撤収するため、北上を続けていたロシア製の戦車は検問所で停止。
後はきしみながらギシギシ音を立てるのみだった。
戦車の操縦手はハッチから顔を出したものの、脂ぎった顔には疲労の色が隠せない。
操縦手はタバコを自分の口にあて、「クソッタレ」の何百倍もの汚さに相当するののしりの言葉をひとりごち、たばこに火をつけた……
こんな状況が現在グルジアから「撤退中」のロシア陸軍のあちこちで見られるという。彼のストレスの元凶は、搭乗しているロシア製の戦車T-62のトラブル。
今件の場合は検問所にある道路上のブロックなどに車輪が引っかかり、身動きが取れなくなってしまった。
それを端から見ていたロシア陸軍兵士は、戦車操縦手に向かって次のように言い放つ。
「もうこんな戦車ぶち壊してさっさと歩いて帰ろうぜ」
ちなみにこのT-62という戦車、115ミリ砲などを搭載し、初の実戦投入は1969年。一部はシリア軍などに売却された後、第四次中東戦争で使用されいる。
また、アフガニスタンやチェチェン紛争などでも使われるなど、半世紀近く経った今でも現役車両として用いられている、いわば「ビンテージもの」。
(Garbagenews.comから抜粋)
【製作を終えて】
久しぶりにチッピングをチマチマ施しました。
また、今回は仕上げを急がず、じっくり行いました。
写真では判りずらいですが、かなり細かくウェザリングをしてあります。
が、私のブログのサーバーであるOCNブログの調子が悪く、これ以上写真をUPする事が出来ませんでした。
小山に来て初の完成品となりました。
次回作は未定。
2024/05/24追記
この作品以降、早いもので既に10年が過ぎ、このT-62までもがウクライナ戦争に引っ張り出されています。
正直、ロシアの大量の旧式兵器保管の量には驚きますが、有事のためというよりも単に解体するための予算が無かったのだと思います。
T-62も最新戦車も、様相の変わった今次の戦争では、自爆ドローンの良い餌食となっています。
ジャベリンなどの携帯式誘導ミサイルによって歩兵に破壊され、戦車があまり役に立っていない戦争です。
この先、戦車はどうなるのでしょうね。