kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

“飛んで火に入る夏の虫”

2008年08月15日 | 「夏」の彩り
さて、大口市でのソーメン流し大会の10日程前には、
地域のあいご会による、子ども達のための“ミニキャンプ&そうめん流し&肝試し大会”が、近くの公民館で行なわれた。

その日は平日だったので、午後4時の開始時間には仕事のため僕は間に合わず、1時間程遅れて「ちょうど今頃はバーベキューで盛り上がっている頃だろう、しめしめ。」と思いながら行ったのだけれど、まだ、炭に火も着いていない状態で、「どうしたのだろう?」と思っていると、会長さんがすぐに僕を見つけ、「あ、kazさんが来たからバーベキューの方は、もう安心だ。」と言って来た。
「エ?それってどういう意味??」と思いながら、もう一度バーベキューコーナーの様子をうかがうと、まだ若いお父さんとお母さんが、汗だくで必死になって新聞紙をぐしゃぐしゃと丸めた物をバーベキューコンロに置き、ライターで火を着け、その上に炭をゴロゴロと転がすというようなことをしている・・。

ぐしゃぐしゃ新聞紙の火は当然のことながらすぐに消えてしまうし、これじゃいつまでたっても炭に火は移らない・・。
おそらくは、これを何度も繰り返し1時間が経ってしまったのだろう。
平日の午後5時なので、大人と言ってもお母さん方ばかり。
誰か他に男性がいれば、と思っていたところへ“飛んで火に入る夏の虫”のように、ひょっこりとやって来た僕は、自称“焚き火好き、火遊び好き野郎”なので、その事をよく知っている会長さんが僕に向かって言ったさっきの言葉の意味がやっとわかった。
(ちなみにこの会長さんも児童のお母さん。ご近所にお住まいで、以前、ウチで家族ぐるみでのバーベキューをしたことが有ったのだ。)

「どうもうまく燃えねえな~!」
「炭の上にも新聞紙を置いて燃やしてみたらどうかしら?」
お二人は更に試行錯誤を重ねている様子で、彼らなりに一生懸命やっている所に、
横槍を刺すのはいかがなものか?いきなり、ぶん殴られはしまいか?とも思ったが、「あの~。ちょっと一旦、この炭を脇にのけてもいいですか?」と尋ねたところ、「ええ、どうぞ、どうぞ!」と言ってもらえたので、遠慮無く(ココロを鬼にして!)燃え損ね、くすぶっているぐしゃぐしゃ新聞紙を外に放り出し、炭を両脇にかき分けた。

何かタキギになる物はないかと思い、公民館の廻りを見て回ったら、
ちょうどうまい具合に、清掃作業をした時に苅られたと思われる
たくさんの枯れた小枝がまとめて置いて有るのを見つけることができた。
新聞紙に火を着け、その小枝を置くと面白いようにメラメラと燃える。
そしてすかさず、炭をその上に。
その様子を見て、たくさんの子ども達が駆け寄って来て、「うわっ!スゲ~!!」「おじちゃん、プロ~!?」などと言って来た。
“こんなことでメシが食えりゃ、苦労はしね~よ!”と内心思いながら、「まあね。」と気取って笑って見せた。

新聞紙ぐしゃぐしゃ作戦で苦労していた、お父さんお母さんのお二人も
「なるほどね~!これならうまく行くかも!」と言いながら、
(“かも!”じゃなくてうまく行くのだけれども・・)同じように他の2台にも火を起こし始めてくれ、やがて良い置き火の状態となり、美味しく楽しく、無事子ども達と一緒にバーベキューを楽しむことができた。

有難いことに大勢いる子ども達の中には、「こいつなら、“焼き方”を任せても大丈夫だな!」と思える、バーベキューに手慣れたアウトドアっ子というものが何人かいるもので、その子らに「あとは頼んまっせ!」とバトンタッチしてもらい、得意そうに肉を焼く姿を見ながら、こっちはビールでカラカラのノドをゆっくりと潤わせてもらった。

やがて汗も引き、ほろ酔い気分を楽しんでいると、いそいそと会長さんがまたやって来て、「kazさん、せっかくごゆっくりしている所に悪いのですが、もう一つ、ちょっとお願いがありまして・・」と言ってきた。
「ほい、ほい、何でもどうぞ!遠慮なく!」と、こっちはもうアルコールで気も大きくなっており、快くそう答えたのだが・・。

この続きは、また次回。気が向いたら・・

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