6月23日
荻窪公園でノリウツギ(糊空木)が一本だけでしたが
まだ蕾で花を見る事は出来ませんでした。
ノリウツギ(糊空木)
アジサイ科 アジサイ属 落葉低木 原産地:日本 中国中部∼南部
樹高:2∼3m 花色:白 開花期:7∼9月
別名:サビタ ノリノキ 花ことば:臨機応変
白く4枚の装飾花に花序が円錐形である。比較的明るい林縁を好む。
名前の由来
全体からウツギ(空木)に似ており幹の皮から製紙用の糊を
作った事から「糊空木」と書く。
※空木とは髄が消失し中空になった木を言う。
別名:ノリノキ ノリギ キネリ トロロノキ ネバリノキなど
糊に因んだ地方名が全国的に使われている。
花
枝先に円花序を出し小型で5弁の両性花多数とその周囲に4枚の
装飾花を付けるが果実が熟すにつれて徐々に淡い緑色から淡い紅色に変化する。
葉
対生し卵形楕円形で先は鋭く尖り縁には細い鋸歯がある。
長い葉柄は赤味を帯びる事が多い。
果実
花の後果実が出来る秋に果実が熟す頃まで装飾花は枝に残り
赤く褐色に色付く。 花の写真は花の辞典からお借りしました。
樹皮
縦に割れて外皮が落ち多量の粘液が含まれ古くから和紙を作る時の
原料として使われた。
江戸末期
オラ ンダの東印度会社の医師として来日したシーボルトはノリウツギが
日本を象徴する植物の一つとして1862年オランダに持ち帰っている。
若葉は食用に
昔若葉を茹でて干してから保存し冬季の食料にした。
戦時中にはこの若葉を刻んで米と混ぜ雑炊を作った。
サビタパイプ
アイヌの人々は中空である事を利用して根元付近の株で煙管を
作ったりしたがその名残が北海道や日光などでお土産として
売られている「サビタパイプ」です。
糊の原料
粘液の多い内皮を用いる特に樹齢8年以上の太い枝から取れるものが
白くて上質とされていた。和紙製造が盛んな1940年代まで
北海道の「サビタノリ」を始め各地で生産され高知県の土佐半紙は
今でもノリウツギ糊が使われていいます。
森と水の郷 あきた樹木シリーズ89より
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