花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

ネムノキ(合歓木)

2023-07-01 16:00:56 | 花の名前
6月23日
      荻窪公園のネムノキ(合歓木)
     アジサイゾーンの道を隔てて広場のような所に大きなネムノキが
      沢山あり花を咲かせていました。


    マメ科 ネムノキ属 落葉高木  和名:ネムノキ(合歓木)
    原産地:日本 朝鮮半島 中国  開花期:6~7月  花色:ピンク
    花ことば:歓喜 胸のときめき 夫婦和合 家庭円満 安らぎ
    ネムノキは独特な美しい花を咲かせる樹木です。
    自生するものは15m程の高さになる事もあります。
    マメ科の植物なので花が咲き終わった後に豆とさやを作ります。
    さやに比べると種子はとても小さく冬になってもさやは開かないままで
    果実全体が風に運ばれ遠くへ飛んでいきます。

     夜のなるとネムノキの葉「羽状復葉」は左右の葉を閉じていき
     朝になるとまた葉を広げる不思議な性質を持っています。
     これは「就眠運動」と言うものですが夜間に葉から水分を蒸発
     させない為の運動と言われています。
    ネムノキの花は梅雨から夏にかけて開花します。
    フワフワとした細い糸状の花びらが束ねられたようにまとまり
    繊細な花姿です。
    枝先には20個ほどにもなる丸く小さな蕾が付きますがその一つ一つが
    少しずつ綻んでいき糸をほぐすように花が開きます。
    夏の終わりにはほんのりと甘い香りを漂わせます。

  名前の由来 
    独特な葉と個性的な花を咲かせるネムノキはとても魅力的な樹木で
    夜になると眠る木である事から「眠りの木」と呼ばれその呼び名が
    転訛して今の「ネムノキ」と言う呼び名になったのです。
 ※地方によって呼び名は異なりますがいずれも眠りにまつわる
   名前で呼ばれています。

     与謝野蕪村  雨の日や まだきにくれて ねむの花
     松尾芭蕉  象潟や  雨に西施が ねぶの花
  日本の万葉集に
   人妻の紀女郎(きのつらめ)が年下の恋人である 大伴家持に送った歌
  「昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ」
 意味は
   「私一人にその夢を見させないであなたも来て一緒に見てね」
    と誘っていいます。
    中国医学においてはネムノキの花を不眠解消や精神安定の効果がある
    生薬として使っていました。
    樹皮にはタンニンが含まれていて強壮鎮痛に効果があり花と同じく
    不眠の効果もあると考えられています。
    樹皮を乾燥したものは鎮痛 腰痛に効果があり打撲や捻挫には樹皮を
    黒焼きにしたもので湿布が処置として使われました。
 
  江戸時代の本草学者の「この木を植えると人の怒りを除き若葉を食べると
  五臓を安じ気を和らげる」と言うようにネムノキにまつわる不思議な話や
  薬用効果についての記述しています。
 ※一説のよればネムノキには邪気を払う力もあるそうです。

                                         PREMLER GARDENより


  草むらの咲いていた白い花  
       マメアサガオかと思ったのですが葉が分かりずらくて?。。。




                         2023:6.26 荻窪公園で見た花




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