立秋が過ぎ、暦の上で今の時期を処暑といいます。
暑さが一段落する時期になります。
空を見上げると、いつのまにか秋の雲に。
堤防に上がると、秋の虫の声がしきりと聞こえます。
そう言えば、茶道教室で、今の時期、白居易の詩の1節「秋蟲喓喓深草中]というお軸がかけられます。
”暗い窓の下、胸に迫るばかりに、深い草の中で虫がしきりに鳴いている。秋の空に遠い夫を思う妻の心、雨の夜の愁いに沈むその人の耳に。”という意味のようです。
ただ単純に「虫が草の中で鳴いている」ということだけでは無いようです。
河原には、メマツヨイグサでしょうか。
ヘクソカズラも。
こちらは、アレチノハナガサかと。
クズは、もう終わったのか、花が見られません。
イタドリにも花がたくさん ついています。
こちらはヤマブキでしょうか。春の花と思っていましたが、今の時期も咲くようです。
シマトネリコ。今が盛りと、たくさん花が咲いています。
ヒトツバタゴもいっぱい実を付けています。
百日紅も、いく夏を惜しむかのように鮮やかな花を見せています。
我が家の柚子の木も実が大きくなってきました。昨年は豊作でしたが、今年はそうでも無さそうです。
タカサゴユリも庭のあちこちに咲いて、微かな芳香を漂わせています。
いろんな植物から季節を教わり、いつの間にか秋の中にいる自分を発見します。
車の音、エアコンの室外機、商店街の高音量の音楽などの騒音ではなく、虫によるBGMを楽しんだひと時でした。