美濃太田から北濃間を走る長良川鉄道に乗りました。
昭和9年全通、昭和61年に第3セクターに転換、路線距離72.1キロ。
名古屋から名鉄電車で新鵜沼に行き、そこからJRに乗り換えJR鵜沼駅から美濃太田へ向かいました。
途中、日本ラインと呼ばれる木曽川沿いを走ります。
途中の駅、坂祝駅(さかほぎえき)は、昔のままの懐かしさを感じる素朴な佇まいです。
JR美濃太田駅に到着。ここで長良川鉄道に乗り換えます。
ここから北上。美濃市の少し北あたりから長良川に沿って列車は進んで行きます。
フリーきっぷを購入しましたが、仮にどこかで降りたとしても、終点までの所要時間、片道130分、を考えると降りている余裕はなくただひたすら乗り進みました。
刃物で有名な関の駅を経由します。
みなみ子宝温泉駅 は2002年に開業したもっとも新しい駅で「日本真ん中子宝の湯」と直結しており降車証明書提示で割引料金200円で入浴できる、とのこと。
入浴を済ませた高齢のご夫婦がここで乗車し郡上八幡駅で降車されました。度々利用されているようでした。
沿線随一の観光地の玄関口、郡上八幡駅に到着。美濃太田からここまでの乗車時間は80分。
時間的に終点まで行くのはちょっと大変、と判断しここで下車し、郡上八幡の町を散策し引き返すことに。
改札口に向かう跨線橋。歴史を感じさせます。温泉帰りのお客さんのようです。
駅舎は国登録有形文化財建造物に指定。
平成29年の改修により昭和4年建設当時の姿に近い外観に復元されたそうです。
駅前はひっそりして、商店、土産物屋さんが無いのが不思議でした。
町の中心部はここから徒歩20分程の所にあり、駅から豆バスを利用して中心部へ向かう、と聞きました。
豆バスに15分程乗車し、「城下町プラザ」で降車。
目の前に郡上八幡城が見えました。
昭和8年に再建されたもので、木造の再建城としては日本最古とか。
司馬遼太郎が「街道をゆく」の中で「日本で最も美しい山城」として紹介しています。
郡上と言えば郡上踊りが有名ですが、この道で踊りあかすのでしょうか。
大きなお寺がいくつかありましたが、見た寺の殆どが真宗大谷派でした。
清流文化が彩る水の町
そのシンボルは宗祇水(そうぎすい)といわれ、室町時代の連歌の宗匠飯尾宗祇が庵を結び愛用したことに由来するそうです。
美濃太田から北濃まで清流長良川を左右に見ながら遡る旅でした。
沿線に続く中山道の宿場町、刃物の町、水と踊りの城下町、日本の風景、伝統、文化を再発見する旅を目指しましたが、途中、時間的に制約があり郡上八幡で下車、引き返すことに。
残りの半分は、また次の機会に楽しみを残して帰って来ました。