今回、白駒の池を訪ねたのは38年ぶりになります。麦草峠を初めて通ったのはそれより10年ほど前だったと思います。
蓼科方面から八千穂高原に向かう途中にあり、蓼科から麦草峠迄は、くねくねした山道を10キロほど車で走ります。
当時は山の中の未舗装だった道路を、父親が運転する車で砂埃をあげて走った記憶がありますが、現在はすべて綺麗に舗装されていました。
麦草峠を超えるとすぐ白駒の池があります。当時は、知る人ぞ知る、いわば秘境で、駐車場もなく、道路脇の小さな空き地に車を停めた記憶があります。
近年有名になり、当時の趣と異なり、大駐車場が出来て観光バスもたくさん来るようになったそうです。
駐車場で料金を徴収している、地元の人と思われるおじさんは「有名にならない方がいい」と呟くように話されました。
↓この日は週日で、さほど混んではいませんでしたが、土日はかなり渋滞するそうです。
↓以前は無かった土産物店も出来ています。
↓入り口も立派になりました。以前は小さな木切れで矢印が立っている程度でした。
ここから苔の森の中を通って白駒の池に向かいます。
↓入り口にゴゼンタチバナが咲いています。
↓立ち入り禁止のロープが張られています。以前は、このようなものは当然ありませんでした。
↓シラビソの森自体は、昔と変わって無いと思います。
↓白駒の池の神秘的な風景は当時のまま。
↓以前からあった山小屋だと思いますが、もっと古かったような記憶があります。改築されたのかもしれません。
↓隣に新しい山小屋が増設されていました。
↓山小屋の裏に九輪草が咲いていました。
↓コバイケイソウは既に花が終わったのか、それとも、これからなのか花がありません。
↓苔の森です。
↓青苔荘・・・この山小屋の存在を当時は知りませんでしたが、この古さから見ると昔からあったのかもしれません。
↓麦草ヒュッテ。
40数年前に、この前を通過したと思うと感慨深いものがあります。当時は人が殆ど入らない山の中の山小屋という印象でした。今では麓からここまで道路が整備されて簡単にアクセス出来る所となりました。
↓ヒュッテの前に、以前は無かった花畑が作られていました。
花畑として歩道が作られ整備されていますが、昔は自然体で花が咲いていたでしょう。
オトギリソウ
↓キバナノヤマオダマキ
↓ヨツバシオガマ
↓いつも優しいハクサンフウロ
↓優しい色合いのテガタチドリがたくさん咲いていました。
↓ノハナショウブかヒオウギアヤメでしょうか
↓帰り道、東山魁氏の絵で有名になった御射が池に偶然出ました。
隣に大きな駐車場が出来ていました。白駒の池と合わせて観光コースになっているようです。
白駒の池は最近CMに登場して以来、とみに有名になったところです。有名になり、アクセスも便利になり簡単に行くことが出来る一方、不便をしてやっと着いた時のような感激は今一つでは・・・。
懐かしくなって、38年前に訪ねた時の写真を探してみました。
その時から今日までの、両親、家族、自分自身の歩んできた道が懐かしく思い出されました。