昨日は父の命日でお寺にお参りに行きました。
菊の花をお供えしようと、途中花屋さんに立ち寄りました。お供えの花の他に、家にも菊を飾ろうと余分に買ってきました。
両親がまだ元気だった頃、ちょうど菊の咲く時期に実家に行くと、玄関によく菊の花が飾ってありました。
母の親しい友人が畑で作った菊をたびたび持ってきてくださったのです。
白っぽい壺に無造作に挿してあるように見えましたが、母らしいセンスの活け方でした。
母は「適当に挿しただけだから直しておいて」とよく私に言いました。私が生け花教室に通ったことがあるので、私の方がうまく活けられると思ったのでしょう。
でもどう直しても母より上手に活けられず、結局もとの姿に戻すのが常でした。
当時母が活けた菊の花は、十数年経った今でも色褪せず、むしろ益々鮮明に私の目に焼き付いています。