神戸市立博物館へ オルセーを見に行って来ました~
寝坊して昼過ぎに着いたら、やっぱり人が多かったデス・・・
今回は5章に分かれていて、「親密な時間」「特別な場所」「はるか彼方へ」「芸術家の生活」「幻想の世界へ」ということでした。
私はモネやルノワールのように ふんわりしている感じが好きです
今展覧会の有名なものでは、ルノワールの「ジュリー・マネ」の猫さんがかわいかったです(そこ?笑)
大好きな人の腕に抱かれて、あったかくてシアワセいっぱい!って顔してるのが、微笑ましかったです。
あとはチラシの表紙になってたりする、マネ「すみれのブーケ~」はやっぱり良かった~。
印刷じゃなくて本物は、やっぱりそれぞれ醸し出すものが違いますね。
シスレーとかの点描の絵も好きです。
全く違う系統の色を乗せてるのに、ちゃんと輪郭が浮かび上がるのがいつまでたっても不思議。
どうやって組み合わせを思いつくんだろう~?
考えれば考えるほど分からない(笑)
やっぱりそれが才能かしら?
今回珍しいかったのは、写真の展示が多かった事!
大きな美術館展で写真をこんなに出す事は今まであまりなかったのでは?
結構驚きましたが、写真を見るのも撮るのも(下手の横好きですが)好きなので嬉しかったです
モノクロですが、フォーカスをわざとぼかしたりして 雰囲気のある素敵な作品がたくさんありました。
隣で見てたおじさんは「何で写真があるんや?息抜きか?」とか言って不満だったみたいだけど
写真だってちゃんとした芸術だと思うけどなぁ~。
私にとっては、新しく写真家さんを知ることが出来たので それが今回一番の収穫かもしれない(笑)
「幻想の世界へ」のコーナーは、私の好きなギュスターブ・モローの作品から ちょっと苦手なグロテスクなものまで。
うーん、様々でした。。。
普段見ないジャンルのものって、新しく開拓される事もあれば やっぱりムリ~な事も多々あり。
でも食わず嫌いより良いかしら
どれだけ自分の糧になっているのか分からないけれど、素晴らしい芸術作品に囲まれて過ごす時間はシアワセです
好みは別として、こうやってたくさんの人に認められて残ってきたものは やっぱり何かすごいと思うし。
行こうと思ったまま 延び延びだったので、やっと見れて満足デス
外へ出たら、ルミナリエを待つ人々が大勢。
一方通行の交通制限に巻き込まれる前に退散してきました
眩暈
2006-12-15 | ま行
空に浮かぶ月
水に浮かぶ月
其処は 此処と 何も変わらなくて
同じ色で
同じ形で
同じ景色で
ただ少し揺らめいているだけで
ただ少しの儚さだけで
向こうに行っても何も変わらなさそうで
あまりに鮮明で
あまりにも酷く 綺麗な眩暈であって
私は
瞬間
足元が
溺れた
気がした
犬が時折 顔を上げ
何の香りだか 鼻を動かしては
幸せそうに目を細める
風は優しく頭を撫ぜ そのまま
勢いよく 鳥と大空へ飛び立った
気流に乗れば ばさり はばたけ
一度でいいから
『飛ぶ事は意外に 至極カンタンなのかもしれないよ』
───高く もっと高く 遠くへ 遠くへ───
もうすぐ 海が開ける ほら
この山駆け下りれば 波頭で太陽が遊ぶのが見えるだろ
ぱしゃ ぱしゃと 笑い声をあげて
水が跳ねて 少し濡れたじゃないか
浜辺で転げ回る貝殻が 一生懸命僕達を呼んでいる
───アスファルトのジャングルで 少年は
ふと 立ち止まり 思い出す
自分を呼んだ声を
風は勢いよく 向かい風で
『帰るべき場所はいつも 向かい風で』
そして駆け出す 宿題もテストも放りだして
速く もっと速く 遠くへ もっと もっと遠くへ
少年は 空を目指す───