身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

自然とのふれあいと野外生活

2018年03月19日 09時51分02秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
間に別のお話も挟んできましたので、ここ何日かでお話してきた自然と自然の大切さについて、いったん整理していきたいと思います。

3月13日・・・町に自然(身近な自然)は必要ないか
3月14日・・・里山・農村から都市化・市街地化への過程で
3月16日・・・自然環境とは何か

などの記事でお伝えしてきたように、自然環境とは自然の(野生の)生きものたちの営みが繋がりあった集合体の形成された場所で、町では雑木林、小川、池、草っぱらという形で断片的に残っていますが、元々はそれらは里山と呼ばれる一まとまりの大きな自然環境でした。
このように全体の環境を一つとして捉えると自然環境ということになりますが、生きものを中心に捉えると、それは生息環境・生息場所という言い方ができます。


そして、人に生息環境という言葉を当てはめるのはおかしいかもしれませんが、里山こそが私たち日本人の生息環境と言っても過言ではないのです。
生息環境とは、ある生物が自然の状態で(人に餌や肥料を与えられたりすることなく)生きていける環境を備え、実際に生息している環境・場所のこと。これを最近の言葉でいうとビオトープとなります。
ビオトープとは決して、一から人の手で作った小さな池のことばかりではありません。


日本人は自然の摂理を理解し、それらが自分たちの生きていくのに大切なものだとよくわかっていて、里山の環境を大切にしてきました。
そのため外国人、特に西洋の方々から見て、日本人は自然を愛でる民族だと言われます。
しかしながら、里山の暮らしとその環境の大切さをすっかり忘れてしまった日本人。
自然を愛でる民族だったのは、もう過去の話と言わざるを得ないところまで来てしまっていると思います。


現代のようにどんなに便利な生活になっても、私たち日本人元来の生活のしかたとその環境とを忘れずに、時にはそういった体験をすることが、とても大切に思います。
一つは四季をとおして自然とふれあうこと。日本には四季があり、それに沿って自然環境も生きものたちも様々な様子を見せてくれます。そうした自然や生きものたちと年間をとおしてふれあうのです。


もう一つはキャンプなどの野外生活をしてみることです。ご家族、お友だち、その他の仲間の方たちと。また時には一人で。
持ち出すものは必要最小限。
不便な野外での生活は、町での便利な生活では決して体験することのできない、大切な感覚を取りもどさせてくれるはずです。
コメント
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