身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

ウグイスカグラの木の下で・・・会下谷そして菅野先生との思い出

2018年03月21日 19時31分08秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
 ここ数日載せている写真のウグイスカグラの木が生えているのは、私の住む菊名の隣町、篠原にある会下谷公園です。
 会下谷と書いて「えげやと」と読みます。
 私が会下谷のことを知ったのは1983年の始め頃のこと。高校生活を終わろうとするころでした。会下谷の生きものたちのことを研究されたという菅野徹先生のことが、雑誌で取り上げられていたのです。


会下谷の四季の様子がまとめられた絵本「雑木林の1年 (たくさんのふしぎ傑作集)」福音館書店,1992年10月

 篠原にそんなに色々な生きものたちのいる自然があったなんて! 隣町にこのような先生が住んでいらっしゃったなんて!中学生時代を篠原の学校に通っていた私は、放課後に時々友人たちと遊んでいた雑木林が、その会下谷だと知って驚きました。
 この記事は切り抜いて大事に持ち歩いていました。そんなある日、偶然にも菅野先生と出会う機会がありました。記事に菅野先生の顔写真が載っていたため、そっくりの顔をしている人が同じ電車の中に乗っていたのに気が付いたのです。
 「失礼ですが、菅野先生ではないですか?」と声をおかけしたのが、それからの長いお付き合いの始まりでした。

 菅野先生は2015年の10月にこの世を去られましたが、地元商店街の小さな食堂で一緒に食事をしたり、ご自宅にお邪魔したり、地元に散在するように残る自然を散策したり、色々な思い出があります。
 その一つがこの会下谷での思い出。このウグイスカグラの木の下で、一緒にウグイスカグラの実をつまんで食べた思い出です。


菅野先生最後の著書「町なかの花ごよみ鳥ごよみ」草思社,2002年3月


 先生と知り合った当時、会下谷はマンション開発による消滅の危機にさらされていました。トラスト運動(募金を募って、土地を買い取る運動)も進められていたのですが、マンション開発を回避することができず、残った一部が現在の会下谷公園なのです。
 なお菅野徹先生は、この会下谷の雑木林の研究で、1987年に朝日森林文化賞を受賞されています。


まだ谷戸らしい姿が残っている昔の会下谷と壊されていく様子。
以前、菅野先生からお借りした写真を元に作った資料から引用しました。
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立春 雪の中のウグイスカグラ

2018年03月21日 16時50分32秒 | 5-2.生きもの写真館







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篠原池のアオサギ 「見られて良かったー!」の声

2018年03月21日 11時52分46秒 | 2-5.篠原池

写真:岸根公園内にある篠原池で見られるアオサギ



写真:同様にコサギです。

 篠原池で野鳥たちの写真を撮っていると、後ろから「あっちの方がアオサギ?」「見られてよかったー!」と声がしました。母娘の二人組の方たちがアオサギを見るのを楽しみに通りがかりに立ち寄ったようでした。
 篠原池の生きものたちについて少し説明をして差し上げたら、喜んでいただけました。
 最近ではアオサギが2羽見られるようだとの情報もいただきました。


写真:バンも確認できました。

 このように自分の住む町に生きものたちの生殖場所があることを悪く思うのではなく、楽しみ、喜びを感じる。
 こうしたことが自然を大切に思うということであり、自然と共存するということなのだと私は思います。


写真:アオサギの飛翔。
   そろそろ篠原池から帰ろうとすると、もう1羽アオサギが飛来しました。
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