身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

2021年、真夏の夜の自然探検報告 その4

2021年08月10日 00時36分51秒 | 8月の活動:真夏の夜の自然探検

2021年 7月31日の土曜日に行なった綱島公園での「真夏の夜の自然探検(自然観察会)」今回は菊名エコクラブ(といっても、今は私、松田個人が行なう形となっていますが)の活動に初めてご参加いただいたM様からのご感想です。

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先日は夜の自然観察会で母子ともに素晴らしい体験をさせていただき、本当にありがとうございました。翌々日に羽化した蝉の脱け殻を見に行きました。今までとは違う見方で、その脱け殻を見ることができました。今もって胸に感動が残っています。拙い感想ですが、送りします。

夜の公園で出会った虫たちは、見慣れた昼間の様子とまるで違い驚きました。とりわけ印象的だったのは、蝉の羽化です。たった一枚の葉っぱに摑まって羽化する姿は、何かの拍子で落ちてしまうのではと見ていてハラハラするのですが、じーっと見守っているおただ自分の「いのち」に従い懸命に生きている姿が胸に迫り、心を打ちます。

「子供に多くの自然体験を」と思い虫を捕まえて飼ったこともあるのですが、その体験とは全く違う角度からの自然体験でした。木の幹をお散歩してたであろうナメクジの足跡はキラキラして神秘的で、懐中電灯片手に虫や何かを見つけようとする子ども達は生き生きとしていて、大人も子どもも共に自然の中に身を置き、慈味深く、貴重な体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。

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翌々日にみんなで蝉の羽化を見た場所まで行かれ、残った脱け殻を撮影されたご様子。このセミは今ごろどうしているでしょうか。いずれにせよ、この夏の間に死んでしまいます。

私たち人間も、もちろん自分の意志で生きているという部分もありますが、この世に生をけた、そのいただいた命で生きているという部分もあります。生きているということは不思議なことです。そして儚いものかもしれませんが、意味のあることです。

私の行なう自然観察会では、参加者一人一人が見つけたものをみんなで共有し合うといことを大切にしていますが、この夜の自然観察会ではそれに加え、生きものたちの生息する環境をその生きものたちと共有することも特に大切にしていただきたく、前もって参加者の方たちに呼びかけています。具体的には白色電灯は用いず電球色(橙色)の懐中電灯を用いること、セミ羽化は近づきすぎず静かに見守ることなどです。

それは生きものたちへ影響を与えないようにするとともに、夜の雰囲気を壊さずに大切にするためでした。こうすることで私たちは夜の自然を堪能することができるのです。

 

 

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