SUNTOUR Cyclone MARK-Ⅱリアディレイラー。
レストアに興味を持ってから70年~80年代のサンツアー製品がとても好きになりました。シュパーブプロなどのトップグレードにも当然興味はありますが、今ある自転車には不釣合い。今は普及グレードのaRXがお気に入りで、その上位になるCyclone MARK-Ⅱがカッコ良いと思う。
手元にあるのはGTゲージで、仕様は以下の通り。
C:34T F:13T R-21T L-34T
L:LOW最大ギア C:トータルキャパシティー(フロント歯数差+リア歯数差) F:ロー最大ギア使用時のフロント歯数差 R:一般的なリア歯数差
当面使用予定はありませんが、整備だけ。
分解しました。基本的な構造はaRXと一緒です。
このバネは外すと取り付けるのが大変なので外しません。外しても取り付けられない訳ではありませんが、今回はディグリーザーをブシュッとやって汚れを流してからグリスを詰め込んでおきました。
GTゲージのテンションプーリーは専用工具が無いと外せないみたいです。ここも今回は手を付けません。ガイドプーリーは普通に外れます。
ゲージと本体をつなぐピボット部のボルトはスプリングを挟み込むために中央が割れています。本来スプリングを挟んだあとに小さな爪を嵌め込みますが、このディレイラーにはその爪が付いていませんでした。知らずに分解作業をすると紛失してしまいそうな小さな部品ですが、これを挟まないとゲージを本体に取り付ける際、ボルトの直径が小さくなってしまいしっかり固定出来ません。
写真上は本体に歪みがあって処分したaRX RDから外してあった部品ですが、爪を流用します。赤い矢印がその「爪」です。
本当に小さな部品で、初めてaRXのリアディレイラーをメンテナンスした時に随分悩みました。
ゲージと本体をつなぐボルトに爪を取り付け、ゲージを本体に取り付けました。仮に無くしてしまっても同じくらいの金属片で充分に代用が効きそうです。
落とせる汚れは全て落とし、「軽く」磨いています。各部をグリス(OIL)アップして動きもスムーズになりました。
裏側。
何度見ても、カッコ良い。ですが、パーツとしての機能美というか機械美というか、そういった魅力を感じられるサンツアー製品はこの辺りが最後かもしれません。