ランドナーのサドル高さについて、また、考えてみました。
一般的にステムトップとサドルトップが一緒ってのが、美しいとされるランドナーのスタイル。但し、結果そうなれば良いって訳じゃなくて、サドルの出白は少なめに、ステムは7(ステム長さ)対3(出白)か6対4くらいに。その上で、ステムトップとサドルトップが同じ位。
私は股下85cmで、市販のロードならホリゾンタル換算で560(56)サイズ(シートc-t)、※トップc-cなら550mm。ホリゾンタルのロードをオーダー出来るなら、シートチューブ570-580mm(c-t)、トップ550-555mm(c-c)位がベスト。サドル高さはカーボンロードで745mm-750mm(bb-サドルトップ)、クランクは172.5mmのモノを使ってマス。
全盛期から現在までも細々と販売されているマスプロランドナーの最大サイズは概ね560サイズ(56サイズ)。これは多くの場合シートチューブ長さ(c-t)を示していて、ロードであれば余程の巨漢でない限り問題ありませんが、ランドナーとなると話は別で諸々の調整にムリが出ます。ロードであろうとランドナーであろうと効率的に脚を回転させるためには理屈上サドル高さは変わらない訳で、先述したようなランドナースタイルを実現するには背丈(股下)があればあるほど実現が難しくなってきます。根本的な解決はオーダーしか無い訳ですが、ランドナーの場合付随するキャリアやフロントバッグなど正にフルオーダーしなければならず、今は夢物語。オーダーにしてもヘッドやシートがとてつもなく長い、それはそれでドウナノ?って思うようなフレームに成りかねません。
私の体格と今有るランドナーでの王道実現は難しいようなので、許容範囲を探します。ステムとサドルを合わせるのは、身体を起こすためにそうなった結果(と、推測)。身体を起こすというのは楽であること、特に長時間の乗車に耐えられるようにって主旨でしょう。身体が起きるとお尻が痛くなりそうなモノですが、そこは皮サドルにお任せって流れでしょうか。で、現状可能な範囲で近づけてみました。
before
after
大して変わらないって? そもそも何ヤッテンダッて?(笑)
いやいや、真面目にやっております。ステムを5mm上げました。日東のバッグサポーター(ZL-55P)とオーストリッチのフロントバッグ(F-104N)を使っていますが、フロントキャリアとの兼ね合いもあってステムの高さには稼動制限があります。これ以上ステム上げてしまうと走行中にバッグが跳ねてしまいZL-55Pのスッポ抜けを誘発しますし、ステム長さと出白のバランスは6(横)対4(縦)くらいで丁度ギリギリのライン。更にサドルを15mm下げました。もともとロード750mmに対してランドナー730mmで乗っていましたから、ロード比で35mmも下げたことになります。シート角やクランク長さも関係しますので一概には言えませんが、35mm違うのはどうなんだろう?って疑問と共に。
現状を確認しますと…。
サドルを5mm戻しました。ランドナーと言っても、ママチャリとは違ってスポーツ自転車。どう乗っても、これ以上下げるのは難しい。これでサドル高さはベストと思っているロード比でマイナス30mmの720mm。見た目は、未だステムとサドルの高さに40mm程の「差」があるものの少しは良くなった。しかしそう考えると、私がランドナーフレームを「定番の仕様」でオーダーするとシートチューブ600mmってサイズに。単純にヘッドチューブも40mm伸びる仮定して「有るべき姿」を優先すると相当「縦長」なフレームになるのは間違い無い。ですが、このサドル&ステムを合わせるって思考はロードに乗り慣れている、または併用していくとなると「ポジションが合わない」気もしますから、シートチューブ580mm/トップチューブ540(545)mm/ヘッドチューブ185(190)mm位が丁度良い感じでしょうか。
2015年10月22日/追記。
サドル高を変えてからソコソコの距離を乗りました。一日での最長距離は140km。様々な状況(と、距離)を走りましたが、結論から言うと乗れています。ロード比で30mm低くしたサドル高は、意外にも大丈夫です。コースや乗り方によってサドル高を変えるなんて話しは聞きますし、一番大切(動かない)のは前後位置かもしれません。それと、サドル高さを低くしたメリットについて。「ランドナー」としての見た目に寄与する部分は勿論ですが、足付き性がとても良くなった事が大きい。これ、意外と大切で、信号待ちでのストップ&ゴーはともかく、ロードでは走らない(ランドナーなら走れる)様な林道などでは安全に走るためにとても重要でした。
でもまぁ、マイナス30mmが限界値かなぁ…。ランドナーしか乗らないなら、もう少し下げられるカモ(・・?
2018年1月31日/追記。
このランドナーはもう大分前に手放してしまいましたが、今ある車体でサドル考していたら自分の記事に辿り着きました(笑)
今乗っている車体はシート570mm(c-t)、トップ540(c-c)でやや前上がり(10mm程?)のヘッドチューブ175mm。サドル高さを725mmにしてステムトップとの落差は約20mm。最近はロードのサドルを当時より5mm程下げた745mm程度で乗っているので、サドル高さはロード比マイナス20mm。サイズ的にはもう少し大きくても良いかもしれませんが、十分に調整の範囲内で満足できてる。結論から言えばこの記事で書いた車体はやはり小さかったって事ですが、見た目に拘ると(捕われると)、ツーリング車ってその他自転車よりも相当にシビアです。
別の(同じく)タッパのある(同じく)年上の友達は、自身の自転車(700c)を指して「ミニヴェロ」と苦笑してます。
ホイール系が決められている以上、バランスが取れて見えるバイクの寸法って限られてしまうんですよね。
なんて考えていたら、「ハンドル下端とタイヤ上端の隙間≦ドロップ量」なんてのも気になったりしたり。
王道のパーツで
ってのとは少し違いますが、とくにランドナーはマニアックな世界ですね(笑)
車輪とドロップ、ウーン、更に深みに(笑)
ハナシは変わりますが、少し落ち着いたらミニベロに手を出したいと思っていて、そうすると私には更に敷居がたかそうで^^;