北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

建具屋さんとお寿司屋さん

2015-03-31 18:55:43 | 日記
東京に居た頃、大学の先輩の事務所でほんの少し働いていて、文京区の林町で建てた住宅

の時、お世話になった建具職のTさん。門扉の郵便受けの細かい造作を作ってくれました

。上手なのはもちろん、人柄も良い、、、。事務所の所長とも、造園を担当した金子さん

とも、仕事を離れても仲が良い、、。病院にも夫婦でお見舞いに来てくれたりする、、。

何年か前のお正月、金子さんの家に行ったらTさんも来ている。自分も茨城のI君の家に

行くので、途中だし正月で道もすいているので、立川の方から足立区の梅田のTさんの家

まで車で送る事になった、、、。


Tさんは青森の六戸の出身で、当時の集団就職で東京に出てきて、修行して建具職人にな

ったらしい、、、。六戸は十和田から八戸に抜ける国道45号線沿いの町、、、。多分、

まだ汽車の時代、、、。


梅田のTさんの家は仕事場も兼ねていて、間口は狭いが奥行きがある。1階が作業場で、

2階が住居になっていた。2階でお茶をご馳走になって、少し話をして茨城に向かった。


中学卒業して東京に出てきて、こうして土地を求めて一家をなして、子供を育てた人を

僕は尊敬する。時代が違うとは言え、なかなか出来る事ではない、、、。今では、東京の

建具屋さんは栃木の鹿沼だかどこかの建具団地に引っ越してしまって、都内で自分の工場

を持っている建具職人さんは少なくなっているはずだ、、、。これからの時代、こうした

事はもうないのかも知れない、、、。



函館の私の建て主さんで、お兄さんだか弟さんが、大阪でお寿司屋さんをしている、と言

う話を聞いた事がある。私の建て主さんは中学の教員をされてた方で、最後は校長までさ

れた、、。その、お兄さんだか弟さんは、確か高校受験に失敗してしまって、函館から大

阪に家出してしまった。(函館から東京でなくて、函館からいきなり大阪はめずらしい。)

大阪で鮨の修行を何年もして、そのお兄さんだか弟さんは、大阪で自分の店を持つまでに

なった。私の建て主さんは、大阪まで、そのお寿司を食べに行く、、、。こう言う時のお

寿司の味って、どんななんでしょうか、、、。



最近、歳のせいか、こういうのに弱い、、、、。





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