北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

ニ笑亭

2015-08-09 19:20:23 | 日記
「建築家じゃない人の建築」と言ってしまえば、これもその範疇に入る建物なんでしょうけ

れども、深川の永代通りに、1938年までは建っていたらしい「ニ笑亭」。(戦災で焼けたの

だとばかり思っていました、、、。)





たぶん木場に近い、長谷川萬冶商店のあたりか?隣の建物と並んでいる写真はこちら、、





1階の平面は、こんな感じ、、、





入口を入ったところの、1階の「ホール」?





当時の和式建築?としては、かなりダイナミックなスケールだと思います。立っているの

は、設計した?赤木城吉さん(仮名)御本人ではないようです、、、。



一応、これは「狂人の家」と言う事になっているとは思うのですが、普通?の人でも、敷地

の境界とか、建物の端部に「こだわる」人は、いっぱい居るような気がします、、、。

(敷地境界ピッタリに、1ミリも違わずにコンクリート・カッターを当てて工事をしろと言

われて、そのうち建築会社に直接指示されてしまって、勝手にやられてしまった事があり

ます、、、。あとで隣の家の塀にひびが入ってしまって、設計士の私が仲裁に入りまし

た、、、。お互い「逃げなきゃ」ダメですよねぇー、、、、。)


建物が出来上がると、クロスの柄の「合わせ」や、タイルの「割付け」がおかしいと指摘され

る事ばかりが、あまりにも多いので、(他にもっと大事なことがあるような気がするけど

、、、たとえば「色」とか、、、) クロスやタイルは嫌いになってしまって、あまり使い

たくなくなってしまいました、、、。


認知症とか統合失調症などで、人格が云々という事もあるのかも知れませんが(設計士は

カウンセラーでも何でもない、、、。)、最後は、もともとのその人の、それまでの性格

とか人柄が残るのではないでしょうか、、、?





赤木城吉さんのデザイン?は、なかなか雅気があって宜しいんではないでしょうか?



追記  『建築は「逃げ」と「遊び」だョ』と、おっしゃっていたのは、奥村昭雄先生です。

    名言です、、、。


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