ありとあらゆる人と連絡を取り続ける。引揚げの経験からか、国家と言うものを信用して
いないのである。(たぶん、いちいち聞いて確かめたことはない。親子なんて、そんなも
の、、、。) 国家がなくなったとき、国家は何もしてくれない。(当たり前。軍隊は一番
先に逃げてしまう。)最後は個人しかない。「佐藤さん、あんた達は早く逃げなさい。」
と言って、母達を逃がしてくれたのは、昨日まで家で働いてくれていた、朝鮮の普通の
人達。(それでも祖父は、母達を先に返して、自分は朝鮮に残って、会社の人々の最後
まで見届けなければならない、、、。)博多に上陸しても、汽車の切符が手に入らない、
久留米の、それまで京城の家で、お手伝いさんをしてくれていた方の実家に、しばらく
転がりこまさせてもらう、、、。切符が手に入っても、今度は東京の戦災をのがれた家
は、すでに誰かが住み始めていて、住む家もない。しかたがなく、館山の、京城に来て
いた母の従姉妹の旦那さんの実家に、またしても転がり込ませてもらう、、、。
母の意識の中には、「人間いつどこで誰の世話になるかわからない。」という気持ちが
あるのだと思う。「情けは人のためならず。」どころではないのだ。生きるか死ぬかなの
である。
だから、母は連絡をとる。年賀状は欠かさない。(もちろん例の情報収集の意味もある。)
我が家は、昭和32~4年頃、函館に住んでいたのだが、その時お世話になった、お手伝い
の方が、今、函館のどこの老人ホームに入っているかまで知っている。函館に来ると40年
以上たっていても、会いに行く、、、。私は、運転手をさせられる、、、。
人に悪くするなどもってのほか、恨んでも恨まれてもいけない。日本人も朝鮮の人も同じ
、、、。いつ、どこで誰に助けてもらう事になるか、誰にもわからないのだから、、、。
早くに亡くなった祖母は、京城の家で、「この子は良い子で賢いから、、、」と、朝鮮の
お手伝いさんの女の子を、女学校まで上げてあげたという、、、。母は、その子と一緒に
女学校に通ったのである、、、。
いないのである。(たぶん、いちいち聞いて確かめたことはない。親子なんて、そんなも
の、、、。) 国家がなくなったとき、国家は何もしてくれない。(当たり前。軍隊は一番
先に逃げてしまう。)最後は個人しかない。「佐藤さん、あんた達は早く逃げなさい。」
と言って、母達を逃がしてくれたのは、昨日まで家で働いてくれていた、朝鮮の普通の
人達。(それでも祖父は、母達を先に返して、自分は朝鮮に残って、会社の人々の最後
まで見届けなければならない、、、。)博多に上陸しても、汽車の切符が手に入らない、
久留米の、それまで京城の家で、お手伝いさんをしてくれていた方の実家に、しばらく
転がりこまさせてもらう、、、。切符が手に入っても、今度は東京の戦災をのがれた家
は、すでに誰かが住み始めていて、住む家もない。しかたがなく、館山の、京城に来て
いた母の従姉妹の旦那さんの実家に、またしても転がり込ませてもらう、、、。
母の意識の中には、「人間いつどこで誰の世話になるかわからない。」という気持ちが
あるのだと思う。「情けは人のためならず。」どころではないのだ。生きるか死ぬかなの
である。
だから、母は連絡をとる。年賀状は欠かさない。(もちろん例の情報収集の意味もある。)
我が家は、昭和32~4年頃、函館に住んでいたのだが、その時お世話になった、お手伝い
の方が、今、函館のどこの老人ホームに入っているかまで知っている。函館に来ると40年
以上たっていても、会いに行く、、、。私は、運転手をさせられる、、、。
人に悪くするなどもってのほか、恨んでも恨まれてもいけない。日本人も朝鮮の人も同じ
、、、。いつ、どこで誰に助けてもらう事になるか、誰にもわからないのだから、、、。
早くに亡くなった祖母は、京城の家で、「この子は良い子で賢いから、、、」と、朝鮮の
お手伝いさんの女の子を、女学校まで上げてあげたという、、、。母は、その子と一緒に
女学校に通ったのである、、、。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます