北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

「だいふみ」さん

2014-10-16 14:44:27 | 日記
大工の文さんのこと。本当は、田中文男さんと言う方。でも、ただの大工さんではない。

関西方面ならいざ知らず、関東では、日本建築や古建築、社寺仏閣や保存修理の世界では

知らない人はいない。その真木建設は、新宿御苑の近くの、ビルに囲まれたビルの2階か

3階にあって、ビルに囲まれているものだから、昼間から真っ暗。いくら建築基準法の特

例で、事務所建築の事務室の採光は要らないとは言っても、実際に昼間から真っ暗な会社

と言うのも珍しかった。中に入ると物がいっぱいで、人間のスペースがあまりない、、。

ほとんどは本ばかりで、美術系出版社の古建築の写真集や保存修理報告書などで埋まって

いる、、、。どれも厚手の大判の本で、最近の出版事情では考えられないような豪華本。

田中さんの口癖は「天動説と地動説」。「最近の若い奴は天動説だからダメだ!」「自分

は世の中の中心にいて、あれがやりたい、これはやりたくないだの、馬鹿言ってんじゃな

い!」「まず、若いうちは、やっちゃいけない事を覚えろ!」「お天道様が自分の周り

をグルグル回っているって言う天動説じゃなくて、自分の方がグルグル回る地動説じゃな

きゃダメだ!」「現場で役に立つようになってから物を言え!」、、、もの凄く、おっか

ない、、、(当時は、そう感じてしまった、、)。夕方から延々と続いて、6時半か7時頃

になると、東大の建築学科の教授が遊びに来る、(と言うか、飲みに来る、、、どうやら

田中さんが若い頃、東大の建築学科に出入りしていた頃からの「盟友」の方らしい、、)

で、外に飲みに行こうと言う事になって、目指すは西新宿、小便横丁か小田急ハルクの裏

の焼き鳥屋の2階。若いのを引き連れて、新宿通りを新宿駅に向かって歩いていく。そう

なったら、ノンストップ無制限一本勝負、、、、。話す事は、ほぼ、建築の事ばっかり。

はねぎ(変換できない、、)がどうした、合掌はどうだ、、、延々と続きます。(若い人

は、どれだけ勉強になったことでしょう、、、)埼玉の「ものつくり大学」の教授になり

ました。私の知る限り、このケースは、山形県長井市の「山形工科短期大学校」がありま

す。建築好きの子供が進路を探していたら、教えてあげたら?


山形工科短期大学校 http://yit.ac.jp/ です。



追記  田中文男さんの動画を見つけました。


    

    1~4ありますのでクリックして見て下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうもそのようだ、、、 | トップ | 黄金比 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿