北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

府中刑務所その1

2014-12-31 02:28:24 | 日記
ネットで見つけたのですが、いずれかの大学のゼミ(たぶん法学部の学生さん。)による、

府中刑務所見学の文章です。


   
   以上のような説明を受けた後、いよいよ刑務所内に入る。バッチを付けた

   見学者を2つの班に分け、2列に並ぶ。女性はそれぞれの列の先頭に並んだ。

   先代の刑務所長の下では、女性の見学は刑務所内の秩序維持の上で認められ

   ていなかったそうであるが、今の府中刑務所長は女性の見学も認めている。
 
   並んだ後、再び人数を確認され、庁舎の2階へ行った。2階には「中門」と

   呼ばれる通路があり見学者も受刑者も例外なくここを通って刑務所内に入る。

   つまり、ここが一般社会と刑務所の境目にあたるのである。扉は鉄扉であり、

   通常は出入者控簿などに名前を記載し、厳重にチェックするようであるが、

   我々が学生だったせいか、背広姿だったせいか、そのようなチェックはなか

   った。この中門の脇には面会室が8部屋ほどあったが、非常に狭そうで古い

   部屋だった。2000人を越える刑務所にしてはやや少ない気もする。
 
   中門では、刑務官の人が敬礼しつつ、バードウォッチングに使うカウンター

   を用いて我々の人数を数えていた。全員が入ったのを確認して、案内をする

   刑務官の人が言う。「ここからが、『刑務所』です」



「中門」が3回出てきます。「中門」は刑務所の中に、生き残っていたのです、、、。


何年か前までの、府中刑務所の写真です。今では、放射状で中央で監視出来るように

なっている「パノプテコン」タイプの「舎房」はありません。(全部、平行になってしま

っています、、、。)写真の時に、すでに半分なくなりかけています。(「パノプテコン」

については、ミッシェル・フーコーの『監獄の誕生』を参照。)




写真の真ん中の下の方の、街路樹の植わっている前面道路に面した、長方形の3階建ての

RCの建物が、府中刑務所の「庁舎」で、実は「庁舎」はまだ「娑婆(シャバ)」なのです。

(塀で他とは区画されています。)この「庁舎」の後ろやや左の二階に、おそらく空中廊下

のように「中門」と呼ばれている、刑務所本体への通路があるはずなんです。(僕は残念

ながらお世話になった事はないので、写真などで推測するしかないんです、、、。)



府中刑務所その2 に続く、、、





追記  最近の府中刑務所の空中写真と思います。庁舎が、ファサード前面ガラス張り

    の超現代建築風に建て替わっています。


    















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