北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

パサージュ

2015-05-05 11:48:11 | 日記
エンジェルと言うと、パウル クレーの「新しい天使」。





この絵を持って、アメリカに亡命しようとして果たせず、地中海に面したフランスと

スペインの国境の町、ポルトボウ(Portbou)の海岸の崖の上で、自ら命を絶ったのは、

ヴァルター・ベンヤミン(Walter Benjamin)。


その崖の上のモニュメントです。









どうも、崖の上から海を覗くようになっているみたいです。このモニュメントを設計した

のは、同じユダヤ人のダニエル・リべスキンドと言う人だと思いましたが、この人は、

9.11の跡地の高層ビルの計画案もしていたはずなのですが、いろいろあったらしくて

、今はどうなったのか良く判りません。

ヴァルター・ベンヤミンは、「ベルリンの幼年時代」、「複製技術時代の芸術」、「一方

通交路」などなど、いろいろな著作があるのですが、都市論が「パサージュ論」として

まとまっています。パリの「パサージュ」は、日本でいえば、アーケードの商店街のよう

なものなのですが、似て非なるものではあるのです、、、。









この二枚の写真は1910年頃?



つづいて現在の様子、、、
















行って歩いてみたい気もしますが、パスポートも、お金もない、、、。



以下、その「パサージュ」の地図らしいのですが、建物と建物の隙間なのか、一部、広い

通りにガラス屋根がかかっているのやら、サッパリ判りません、、、。





左下の長方形は、パレ・ロワイヤル  Palais-Royal 。青い点々の線は、全部がガラス屋根の

「パサージュ」ではなく、「パサージュ」めぐりの推奨散歩コースのようです、、、。





同じ場所の Google Map   やはり左下の長方形が パレ・ロワイヤル Palais-Royal

 





「パサージュ」が人々を惹きつけた理由の1つが「公衆トイレ」だったとは、、、。







地下があるのは判っていたけど、地下からの温風の吹き出し口が床にあったとは、、、。







うーん、やっぱり、パリは遠い、、、、。





追記  日本版「パサージュ」のアーケード街については、

    『香ばしい町並みブログ ~昭和レトロな町並み~』と言うブログで、

    「市場」「マーケット」と言うカテゴリーで、いろいろと紹介されています。


    http://blog.goo.ne.jp/nutack_kasima


    なかなか、良いものなのです、、、、。




追記の追記  ダニエル・リべスキンドのモニュメントは、右側が地中海ですから、亡命

       先のアメリカではなく、ベンヤミンが幼年時代を過ごしたベルリンの方角

       を向いているようです、、、。  







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