Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

西遊記とドラゴンボール

2008-10-15 21:39:57 | 映画
おとといテレビで『西遊記』が放映されていました。なんとなく最初から最後まで見てしまったのですが、想像していたよりも楽しめました。特に中盤の孫悟空とギンカクとの飛行勝負は、映像技術を駆使して圧巻の出来だったと思います。でも、飛べるんだったら山の上の玉を取りに人をやらずに自分で行けばいいじゃん(けっきょく自分で来たが)、とか思ってしまって、ちょっと脚本に無理があるような気もしましたが、ま、いいでしょう。

そんなことよりも、気になることがありました。『ドラゴンボール』との類似です。『ドラゴンボール』が中国の『西遊記』に想を得ている部分があるのはそうなのですが、そういうことではなく、鳥山明の『ドラゴンボール』オリジナルの部分と似通った箇所があったのです。

まず、『西遊記』のひょうたんの内部。これって、『ドラゴンボール』のブウの体内と同じではないですか。三蔵法師が繭みたいなものに包まれてしまっているところは、ブウの体内に取り込まれた悟飯たちの状況とそっくりです。
それから、キンカクが孫悟空に向かって言う、「わが弟にならぬか」という台詞。これは、フリーザの父クルド大王がトランクスに向けて言った、わが息子にならぬか、という台詞をパラフレーズしたものに他なりません。どちらも、自分の弟/息子を倒された後に吐いた言葉です。

玉を求める冒険の旅、その結果甦る龍…『ドラゴンボール』とよく似ています。
ひょっとすると、同様の指摘は既に何度もされたのかもしれませんね。誰が見たって、この類似は明らかです。
監督は、よっぽど『ドラゴンボール』が好きなんだろうな。