のんびりだらだらあれとかこれとか…
あれとかこれとか (Lefty)


書こう書こうと思ってるうちに約3ヶ月。
「新作」ではなくなっちゃいましたが、
とりあえずCoccoの新作アルバムの感想ということで。

B000FO89G8ザンサイアン
Cocco
ビクターエンタテインメント 2006-06-21

by G-Tools

個人的な感想を一言で言うと、「Cocco is back」という感じ
…ってそのままですが。
やっぱりSinger Songerでは出し切れていなかった
Coccoの「"耳障り" のいい声」が
このアルバムでは聞こえてきます。

で、とにかく楽しそうに歌っているのが印象的。

特にM2"暗黙情事"での「絶叫」
(シャウトという言葉では弱い気がするので)。
2nd収録の"裸体"などでも同じような絶叫があったのですが、
その時と違い、伝わってくるのは「身を切るような痛み」ではなく、
「歌える喜び」でした。

正直いうと、休止前にあった情念とかオーラとか、
たぶん今回のアルバムにはごっそり抜け落ちていて…。
でも、そういうものがないからこそ、
彼女のボーカリストとしての上手さや幅の広さ
(歌いこなすより歌い倒すタイプですが)
が分かるような気がします。


あれだけカリスマ視され、全人生を託しかねないひとが大勢いて、
その重みを一身に受けていて…。
極端な話、薬でつかまったり、
道端で命を無くしてしまってもおかしくないくらい…。

そうなる前に「降り」てしまうことで、
壊れずにこうやって戻ってくることが出来たわけで…。
結果として「伝説」を拒否したということなのかもしれない。

そんなこんなで、多分このアルバムは
「歴史に残るアルバム」にはなりえないと思うのですが、
それでも私には十分に価値のあるアルバムです。
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