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南阿蘇高原牛

「阿蘇高原牛」という題名で2000年7月16日にUPした記事です。
インドのデカン高原や、ネパールの山岳地帯、タイの仏教遺跡への
旅の延長線に九州の内陸部がありました。


ここから車で約35分ほどのところ
阿蘇高森に向かう幹線道路を走っていたとき
じっと下方を見つめる三頭の牛の姿がありました
何か気高く そして威厳ある姿
デジカメを向けると今度は全員が私を見た(下の写真)


動物は本能だけで生きるが
人間には思考や自由意志があるので動物たちより偉い
万物の霊長なのだという
でもこの三頭の風格ある堂々とした姿
いわゆる本能の姿とは信じにくい



うしろの山は阿蘇山の一部
阿蘇の広大な草原では たくさんの牛たちが放牧されている
マイペースな牛たちが ここではいっそうマイペースに 
のったり のったり もぐもぐ もぐもぐ



カラカラに乾燥した牛糞が落ちていた
インドやネパールではこれを家庭燃料にする
サリー姿の美人のお姉さんが
嬉しそうに素手で牛糞を拾うのを見たこともある
そうだしまった 私も拾えばよかった
次に阿蘇か久住の高原に行ったときには
必ず拾うことにしよう
うまくいけば うちの燃料をぜんぶ
牛糞でまかなえるかも知れない???



牛口密度は極めて低い
朝 むしゃむしゃ のったり
昼 むしゃむしゃ のったり
夕方 むしゃむしゃ のったり
のったり もぐもぐ のったり もぐもぐ
ここには時間というものがない



稜線上の牛たち いい感じです

時間を気にして
あたふた せかせか
いらいら せかせか
人を気にして
ぺこぺこ ぺこぺこ
それって本当に万物の霊長?



牛の体はデカイ
あんなデカイ体を菜食だけで維持するんだからスゴイ
草ばっかり食べてよくぞあんなデカイ体を
維持できるもんです
すもうとりにはマネでない



すもうとりは牛肉入りのちゃんこなべ
プロレスラーはビフテキ
けれど菜食家の牛には勝てない
牛が本気になったら そのパワーは
すもうとりやプロレスラーの比ではないはず

でも牛たちは今日も平和に
むしゃむしゃ のったり
むしゃむしゃ もぐもぐ