こんにちは、トリです
(引用:野良猫をTNRで「さくらねこ」に 殺処分減へ不妊手術費一部補助、敦賀市が制度新設 / 福井新聞ONLINE 2021年5月15日 17:10)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1317912
「 野良猫の繁殖を制限するため、福井県敦賀市は2021年度、市民や団体が行う不妊手術費の一部を補助する制度を新設した。福井県嶺南地域の市町では初めて。過剰な繁殖に歯止めをかけることにより、殺処分されたり、自然界で成長できずに死んだりする不幸な命を減らす。
環境省の試算では1匹の雌から1年後に20匹以上、2年後には80匹以上に増えるとされる。不妊手術による繁殖抑制で、野良猫が住宅敷地などで排せつすることによる、ふん尿被害をなくすことも期待される。
県獣医師会が2017年から雌の避妊手術を1万5千円(税込み)、雄の去勢手術を1万円(同)の割安費用で行う事業を開始。市はこのうち雌7千円、雄5千円を補助する。同様の補助制度は福井、坂井、あわら市と永平寺町が取り組んでいる。
野良猫に不妊手術を行い、地域に戻す活動は「TNR=Trap(捕獲)、Neuter(不妊手術)、Return(元の場所に戻す)」と呼ばれ、全国的に広がっている。不妊手術を行った猫の耳には、再び手術をしてしまわないよう桜の花びらのような切り込みを入れ「さくらねこ」とも呼ぶ。
補助対象は市民や市内団体で、区長らが野良猫であると確認した猫の手術に限る。ともに市内の協力病院の奥野動物病院、田辺獣医科病院で手術を行う。
数十年前から捨て犬や捨て猫を保護し、私費を投じて里親探しや不妊手術などを行ってきた市内の女性は「補助はありがたい」と感謝する。制度を知ることで「猫との共生に理解してもらい、もの言えぬ動物の命を守る世の中になってほしい」と話している。」(原文ママ)
<駄 文>
先月、ご近所さんが餌やりをしている野良猫たちが季節外れの「発情期」をむかえ、
トリの家の庭にたまに遊びにくるキジ白3兄弟の1匹のメス猫が発情期のオスたちに襲われて、戦っていました
「 1 VS 複数匹」で、レ〇プまがいのことをされボロボロになりかけていました
襲撃されている所をトリの家の玄関に避難させました
(※ちなみに他のキジ白3兄弟<オス2匹・メス1匹>に関してメス猫以外は、
一番体が大きいオスは最近だと9月に庭に来てくれましたがモフらせてくれません
一番小さい色素の薄いオスは9月上旬からずーっと来ていなかったのですが、10月末、久しぶりに来たと思ったら
庭の木の上で降りられなくなっているのを発見し、下におろしました
その時にガリガリに痩せて瞬膜モロ出し・目ヤニ・涙・瞬膜充血・くしゃみ・鼻水・体中にダニと噛まれた傷があり、見るからに「病気のデパート」で、外で生きることが難しいと判断したので速攻保護しました
外でよほど怖い思いをしていたのか、「完全室内飼い」に3日もかからず慣れて、外へ出ようとしたがらず、
今では「ウチの子」になって、動物病院に通院しています
保護して間もないのもありますが、まだまだ食も細く、回虫先生(虫下し治療中)のため、同じ時期に生まれた兄弟のメス猫と比べると胴回りが3周から4周りほど小さいです)
それで今回トリがキジ白メスを救うために断腸の思いで選んだのはTNR(TNR先行型地域猫)です
トリがTNRをするにあたり、いろいろ相談したり、「自然の摂理に反する」「手術を受けた猫がかわいそうだ」「そういうのはエサをやっている人にまかせるべきで関わらない方がいい」「人でなし」など批判もされました
しかし、ウチに来る頻度が高い猫が、体の大きなオスに襲撃されているのを見てられなくなったし、もしも妊娠・出産してウチの庭で子育てされたらトリは賃貸契約の関係(トリの住んでいる家は「猫は1匹まで。小型犬なら2匹まで。大型犬飼育禁止。」という賃貸契約ですすでにウチの子がいるので、このメス猫を飼うことはできません)で責任を持ってその子たちを飼い育てていくことができません
(引用:ネコパブリックHP【TNR地域猫活動について】: https://www.neco-republic.jp/about/tnr/ )
「TNR地域猫活動についてVolunteer staff
猫の殺処分数は、全国で1年で30,757匹
この数字は、平成30年度の環境省の統計で公表されている数字です。
そのうち、譲渡することが適切ではないと判断された猫(治癒の見込みがない病気や感染症がある等)は、 11,477匹。引取り後不可抗力で死亡してしまった猫(病気、老衰、輸送中に死亡など) は、6,598匹。愛玩動物、伴侶動物として家庭で飼養できる猫なのに殺処分されてしまった猫は、12,682匹です。
つまり、12682匹は家族が見つかれば殺されず助かった命だということです。
殺処分される猫をゼロにするためには何ができるのでしょう?
その1:保護猫を家族として迎える選択肢を選ぶこと。
ペットショップでなく保護猫!それが合言葉。猫を飼うなら保護猫から、保護猫を家族に迎えるということは、新しく保護できる命が増えること。命のリレーをつなげることにもなります。
保護猫カフェ・譲渡会・愛護センターから猫を家族に迎えましょう。
その2:飼い主さんからの持ち込みをゼロにする。
飼い主からの持ち込まれた猫 10450匹。その内、飼い主さんから持ち込まれた乳飲み子は、3490匹。
猫の飼い主の4大責任とは?
- 終生飼育➡飼い主さんからの持ち込みはゼロにできるはず!
- 不妊手術の徹底➡3490匹の乳飲み子の受け入れもゼロにできたはず!
- 完全室内飼い
- ワクチン接種 駆虫
完全室内飼いをしていても、1年中ノミ・マダニ・蚊がいるので定期的な駆虫は必要です。
その3:殺されてくるためだけに生まれる命をゼロにする。
殺処分数30,757匹のうち、乳飲み子は、20,234匹 なんと、65%は生まれたばかりの乳飲み子。つまり、殺されてくるためだけに生まれてくる命が約2万匹もいるのです。
その悲しい命の連鎖を止めるための大切なキーワード「お外の猫に餌をあげる人の3大責任」を覚えてください。
お外の猫に餌をあげる人の3大責任
- 不妊手術をする!
- 餌のやりっ放し禁止!片付ける。掃除すること!
- 糞尿のお世話もする!
殺処分ゼロのために、猫と人が楽しく一緒に共存するためのキーワードも覚えよう!
- TNR活動
- 地域猫
- さくら猫
TNR活動って何?
T=TRAP(つかまえる)
捕獲器を使って野良猫を捕まえます。
N=NEUTER(不妊手術する)
これ以上不幸な猫が増えないように、不妊手術を行います。この時に不妊手術をした証として耳をカットします。
R=RETURN(元の場所に戻す)
その猫が暮らしていたもとの地域に戻す。
どうやって捕まえるの?
猫を保護、捕獲するときに使用する捕獲器というものがあります。
決まった場所、決まった時間に餌やりを行い餌付けをした後に、この捕獲器を設置して保護をします。
なんのために不妊手術するの?
ネコの繁殖力は、ねずみ算式。ほっておくとどんどん増えていきます。1年に2〜3回出産し、1回の出産で約5匹の子猫を産み、生後約半年から子供を生むことができます。つまり、1匹のメス猫が、1年後に50〜70匹に増えている可能性があります。
なんで元の場所に戻すの?保護すればいいのに
すべての猫たちを保護できる施設はありません。また、お世話できる人もいません。
野良猫として暮らしてきて人間への警戒心が強い子たちを無理やり保護することはストレスとなり、病気の原因にもなりかねません。成猫で一匹で生きていく力がある子は元の場所に戻し、定期的に餌を与え、地域で可愛がる=地域猫にします。人馴れしすぎていて心無い人間に虐待されてしまうの恐れがある子、まだ手術ができない子猫などは保護をして里親探しを行う場合もあります。
なんで耳をカットするの?痛くないの?痛々しくて可愛そう
一度手術をしたけれど、見た目で分からないために、何度も捕獲器で捕まえて麻酔をかけられ、お腹を開かれることがないように、ひと目でわかる目印を付ける必要があります。
ピアスや首輪は取れてしまうことが多く、最初に捕獲され全身麻酔をされているときに、耳カットをするので、猫にとってそこまで痛くはなく一番負担が少ない方法として耳カットをすることにしています。
V字にカットされた耳が、さくらの花びらのようなので、さくら猫と呼ばれています。
TNR活動、地域猫活動をみんなでやればいいことばかり!
猫が嫌いな人の3大意見
- ゴミを荒らされて不衛生
- 花壇や庭や敷地内で糞尿をされて臭い
- 夜鳴きや喧嘩でうるさい
地域猫活動を推進したら、「期的な餌やりでお腹がすかないのでゴミを荒らさなくなる」「発情期がなくなるから夜鳴きや喧嘩もなくなる」「地域猫活動で清掃もするので、糞尿の被害も少なくなる」ということは…。
ネコが嫌いな人も、好きな人も、ネコも、仲良く暮らせる社会の実現に繋がります
耳カットがされていないお外の猫を見かけたら、すぐに捕獲して不妊手術をしてあげましょう!」(原文ママ)
(参考:どうぶつ基金HP: https://www.doubutukikin.or.jp/ )
(参考:いながき動物病院HP: https://inagakiah.com/ )
(参考:アニマルレフュージ関西HP【TNR(地域猫活動について)】: https://www.arkbark.net/commcats/tnr/ )
<駄文ぶん>
↑ キジ白メスのTNR(TNR先行型地域猫)・・・避妊手術日の前に庭や家の近辺に来て捕獲できるか不安でしたが、前日夜に逃げ回っていたようで、すぐに捕獲することができました
捕獲した日は1晩中「外へ出せ」と鳴いて大暴れして、
玄関のネコ脱走柵を体当たりで破壊→
内玄関に再度バリケードを作成しましたが強行突破しようと体当たりして破壊→
玄関扉に体当たりと爪とぎをしていました
※しかも兄弟なのに”ウチの子”へ威嚇に猫パンチをしていましたトリは夜通し・・・徹夜でキジ白メスを見張りました
手術が終わり・・・・
キジ白メスも痛みに耐えながら頑張りましたし、
トリの財布も(高額出費で諭吉が飛んで行って)痛かったです
※キジ白メスをリリースした翌日は、トリがダウンして風邪を引いて3日間寝込んでしまいました
リリース後、キジ白メスは発情オスからも追い回されることが無くなったようで、キジ白メスから「無用なケンカをしなくなりましたケガや毛のボサボサもなくなりました術後のお腹も変な出血や化膿すること無く回復しております」と報告を網戸越しに受けています
↑ TNRは、TNRをする人間側も高額出費や体力が削られて大変なものです
「敦賀市は2021年度、市民や団体が行う不妊手術費の一部を補助する制度」。福井県敦賀市みたいにTNRにも補助金を出してくれる市が増えるといいですね
<駄文ぶんブン>
実は、トリは長年実家で猫飼いだったのですがTNR(TNR先行型地域猫)という活動があることを恥ずかしながら知りませんでした
教えてくれたのは、猫を飼ったこともない友人です
今回TNRをするにあたり、この友人が「家に飼い猫がいて野良猫の面倒もみるのは大変だから」ということで、TNRの日にトリ宅へ泊まりに来てくれました
キジ白メスはトリ宅の庭に来ていて、トリにモフらせてくれますし、トリが洗濯物を外に干しているときに台所まで何度も入室されていたので、トリには慣れていたものの・・・・
トリの想像の斜め上を行くほどの大暴れだったので、友人がいてくれて感謝です
ちなみに「ウチの子」は、見た目は子猫なのに性格が「人生を悟り切った」というのか「無駄なことはしない」という「達観」したところがあり、家に入居初日から大人しく静かに寝ていました
しかも首輪もハーネスも付けた瞬間から慣れましたし、柱での爪とぎも寸止めしますし、イタズラも怒られる前に寸止めしますし、ヒトに爪は立てないですし、2度言ったことは覚えます
騒がしい動物病院の待合室でもキャリーの中で寝ます
※まだ「猫をかぶっている」のかもしれません・・・ウチに来て2週間以上経ちますが、トリの手がキズも無くキレイで、全然リストカット状態になっていません猫がいて手羽がキズだらけにならないのは初めてです
TNRの時にウチの子の面倒をみてくれた友人も「この子スゴイ空気読めるんだね悪さもしないし、大人しいし、夜も静かにちゃんと寝れるんだね飼いやすいでしょ」と誉めていました
兄弟なのに、全然性格が違います
よその子をTNRしてウチの子はどうなっているんだとツッコミがあるかと思います
現在ウチの子は「完全室内飼い」ということもあり、かかりつけ医からダニ・回虫先生駆除や感染症治療、体力回復、貧血・栄養失調からの回復が優先され、去勢手術を受けるまでに至っていません医師から「GO」が出たら、「 タマ 」を取ります