こんにちは、トリです
(引用:新型コロナワクチン供給に不透明感 契約変更、出遅れ響く / 時事通信 2021年1月23日7:20 )
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021012201115&g=pol
「新型コロナワクチンが日本国内でいつごろまでに確保できるのか不透明感が増してきた。当初は米製薬大手から6月末までに一定量が届くことになっていたが、正式契約で「年内」に変更となったためだ。各国とのワクチン開発競争での出遅れも響いている。
厚生労働省は20日に米製薬大手ファイザーから年内に約7200万人分(約1億4400万回)の供給を受けることで正式契約したと発表した。基本合意では6月末までに6000万人分(1億2000万回)を確保できるはずだった。
契約の変更は確保のスケジュールが当初より遅れる可能性を示しており、政府内では「調達時期が見えにくくなった」(厚労省幹部)との受け止めが出ている。
開発をめぐり、国内では塩野義製薬などが臨床試験(治験)を実施しているが、国内製薬業界は中小企業が多く、「国際競争力が弱い」(医療関係者)と指摘される。政府が頼ったのは先行する海外製薬大手で、調達先はファイザー、米バイオ医薬品企業モデルナ、英製薬大手アストラゼネカの3社だ。
ただ、自国での開発でないこともあり待機状態が続く。米英ではワクチン接種が始まっており、自前でワクチンを開発した中国、ロシアも国内外で接種を展開中。政府はようやく、来週にもファイザーから国内治験のデータ提供を受け、2月中旬に特例承認し、下旬までに医療従事者約1万人から順次接種を開始するスケジュールを描く。
モデルナ、アストラゼネカ両社はまだ承認申請しておらず、厚労省も過去の薬害の経験から両社の治験審査には万全を期す考え。政府関係者は「当面はファイザー製の一本足で接種を進めざるを得ない」と話す。
菅義偉首相は河野太郎規制改革担当相をワクチン担当に起用。厚労省もワクチン担当チームの人員を増員するなど接種実施へ作業を急ぐが、円滑に行うことができるかは未知数だ。閣僚の一人は「接種記録の電子化や、医療関係者の確保など課題は多い」と指摘する。」(原文まま)
↑ 厚労省のスッタモンダがあったようですが、2021年2月17日から、やむを得ない状況のヒト(密にならざるを得ないヒトや医療従事者などなど)への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたね
※トリは元々”人混み(密集)”が大嫌いですし、今は不要不急の外出を全くしない”引きこもり”状態です
トリのような緊急性のないモノへのワクチン接種は、ずーっと先になると思いますが、取り敢えず新型コロナワクチンが ” どんなものか ”知っておいても損は無いと思い、取り上げてみました
(引用:「チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は : https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-vaccine-status/ )
(引用:知っておきたいコロナワクチン接種 手順や副作用は? / 日本経済新聞 2021年2月9日 2:00 )
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG026OW0S1A200C2000000/
「新型コロナウイルス用として国内で初承認された米製薬大手ファイザー製ワクチンは、17日から医療従事者を対象に先行接種が始まった。安全性を改めて確認した上で、高齢者や基礎疾患のある人を優先して順次接種が進められる。今後の接種スケジュールやどこで接種を受けられるのか、ワクチンの副作用など注意点をまとめた。
様々な治療薬の開発が続いているが、新型コロナウイルスの感染者を劇的に改善するような「特効薬」は現時点では存在しない。ワクチンの接種が不可欠だ。ワクチンはウイルスの一部から作られ、感染する前に接種すれば体を守る抗体などができる。抗体があれば感染しても発症しにくくなる。重症化したり亡くなったりする人も減らせる。人口の大半が接種して免疫を獲得すればウイルスの流行が収まる「集団免疫」が実現できる。ロックダウンのような大規模な経済活動の制限をしなくてすむと期待される。
政府は昨年12月に公布した改正予防接種法に基づき、「臨時接種」という位置づけで新型コロナのワクチン接種を進める。費用は全額公費で自己負担は生じず、無料で受けられる。
ファイザー製のワクチンについて、17日から医療従事者約4万人を対象に先行接種が始まった。ここで安全性を改めて確認した上で、3月から医療従事者370万人、4月以降に65歳以上の高齢者3600万人に優先接種を行う。1人2回ずつの接種で3カ月以内に終えることを目標にしている。
それ以外の一般への接種は6月以降と見込まれるが、世界中でワクチン確保競争が激化しており、ワクチンの供給量など不透明な部分も多い。スケジュールが大きく変更される可能性もある。
医療従事者や高齢者らの接種が終わった後、基礎疾患(持病)がある人が優先接種の対象になる。新型コロナに感染した場合、重症化しやすい病気を中心に国がリストを公表している。体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)が30以上の肥満の人も重症化リスクが高いとして優先接種の対象となった。
基礎疾患の有無などを証明する書類は不要で、接種会場で医師に説明するだけでよい。
高齢者や一般への接種には、市町村が発行する「接種券」が必要になる。住民票のある自治体での接種が原則だ。単身赴任などのやむを得ない事情があれば、他の自治体で受けることも認められる。
ファイザー製のワクチンは、マイナス70度以下での厳格な管理が必要になる。同社製のmRNAワクチンは熱に弱く壊れやすいからだ。解凍後は5日以内に接種する必要がある。ワクチンを保管できる「超低温冷凍庫」(ディープフリーザー)が配備された大規模病院や公的施設での集団接種が検討されているが、東京都練馬区のように配送体制を整えて、身近なかかりつけ医で接種できるようにする自治体もある。
1月27日に厚生労働省と川崎市が合同で行った集団接種会場の運営訓練は、学校体育館のバスケットコートほどのスペースで行われた。受け付けから接種まで13~26分かかり、待機スペースでの滞留が生じたケースもあった。同規模の会場で、例えば1日10時間接種を行えば、約300人ほどにワクチンを打てる計算という。
もっとも起きる恐れがある副作用は注射した部位の痛みで、6~9割の人にみられた。ただ米ニューヨーク州立大学などの研究によると、日常生活に支障をきたすほどの痛みは1%未満にとどまる。ほかには赤みや腫れ、倦怠(けんたい)感や発熱、頭痛なども起こる。
アレルギー症状であるアナフィラキシーは米疾病対策センター(CDC)の報告によると、ファイザー製では20万回に1回の割合で起こっている。じんましんやかゆみ、息切れ、血圧の低下や意識消失などに突然襲われる。早めにエピネフリン(アドレナリン)や酸素を投与すれば深刻な事態になりにくい。副作用(後遺症)が起きた場合、他のワクチンと同様、医学的に因果関係があると国の審査会で認められれば、補償が受けられる。
インフルエンザワクチンは「不活化」というタイプで、ウイルスの表面たんぱく質が入っている。ファイザーやモデルナ製の新型コロナワクチンは遺伝情報物質の「mRNA」を投与する。体内でmRNAからウイルスの表面たんぱく質が作られる。mRNAワクチンは不活化ワクチンと比べて免疫を起こす力が高い。
接種の仕方も違う。インフルエンザは皮下組織に入れる。新型コロナはより深い筋肉まで注射する。皮下注射は成分がゆっくり吸収され、効果が長持ちする。筋肉注射は皮下注射に比べて副作用が少なく、抗体ができやすいとされる。海外では筋肉注射でワクチンを投与するのが一般的だ。ファイザーやモデルナのワクチンも筋肉注射で効果を確認している。日本の承認審査では海外のデータも参考にするため、筋肉注射しなければならない。皮下注射では効果や副作用が筋肉注射と異なる可能性がある。
日本政府は国民全員分のワクチンを確保するため3社と契約している。米ファイザーと米モデルナはmRNA、英アストラゼネカはウイルスベクターと呼ばれるワクチンで、有効性や保管に必要な温度などが異なる。先行するファイザー製は2月14日に国内でも承認された。アストラゼネカは承認を申請中だが、接種の開始時期は未定だ。接種ではワクチンの種類を選ぶことはできない。21~28日の間隔で2回必要になる。」(原文まま)