大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が念願の初優勝を果たした。21年ぶりの大関相星決戦となった結びの一番で、大関豊昇龍を下して14勝1敗。「琴桜」としては初代の祖父が最後に制した73年名古屋場所以来51年ぶりの優勝となった。来場所は綱とりが懸かる。

年間66勝で単独での最多勝も決めた。今年は関脇だった初場所で13勝を挙げ、場所後に大関昇進。6場所中5場所で2桁勝利と安定感を発揮し、充実の1年を最高の形で締めくくった。 場所中は一貫して「平常心」を強調。この日も朝稽古後にいつもと同じように取材対応し、「いつもと変わらない。緊張しても仕方がない。いつも通り、やることをやるだけ」と話していた。その言葉通り、いつもの強さを見せつけた。」(原文ママ)