トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

東北みやぎ復興マラソン 

2024-11-04 22:07:57 | 旅行

 20代の頃、仙台に数年間住んでいた。オートバイを販売する仕事をしていたので、自らもオートバイにのって東北をアチコチ走り回った。特に宮城県内には特別の思いれがある。カミさんの実家もあるし。だから、ツールド東北のサイクリングイベント、七ヶ浜トライアスロンには震災前から何度も出場していた。

 仙台市内からのフルマラソンがあると聞いて、しかもみやぎ復興マラソンという名前。少なからず、アチコチのマラソンには参加していたけれど、東北でのマラソンの経験はなかった。自転車や自動車で何度か、被災地を訪問したが、もしかしたらマラソンならば、また違った景色がみえるかもしれないと思いエントリーした。

 土曜日に仙台駅近くのホテルにはいり、食事にいったところが980円で90分飲み放題・・・食材も旨いので、ついつい飲みすぎてしまった前日・・・

 そして当日、飲んだ割にはスムーズに目が覚め、楽天イーグルス球場に向かう。

そして、高校野球で有名な仙台育英高校の前をとおり

荷物の預け場所に向かう。 荷物の預かりもとてもスムーズで全くストレスがなかった。

11000人以上が参加という中、STUがらみで旧知の仲のA氏と再会。今年は宮古島、七ヶ浜?、佐渡、そしてこのマラソンで再会する。

エイドごとに地元の名産がふるまわれるとの表示があり、その中に「牛タンと笹かま」の文字を見つけ期待に胸(腹?)膨らむ(笑)

トイレの数も多く、運営の手際よさを感じながら、スタート地点に向かう。

なぜか背中に トンボが止まる

スタート地点に行くまで 約4分弱かかった

最初は、見覚えのある仙台市内。昔の自分の勤務先の近くを通過した。

仙台市内から、どうやって海沿いにこれだけの数のランナーを走らせるのかなと不思議に思っていたけれど、七北田川沿いの道をうまくコース設定がされていた。

新しくできた津波対策の堤防の上に復興道路ができていてその上を走った。当然そのエリアは3.11の時は津波で冠水したエリアだ。当時は、海水の塩害で稲策が復活するのに何年もかかると言われていたけれど、さすがに完全に復活したようだ。

復興道路の上は、マトモに風を喰らうが、若干追い風気味なのであまり気にならなかった。

エイドはかなり、細かくあり多くのボランティアはとても、親切で感じが良い。さらに「来てくれてありがとう!」の看板や声援がアチコチに・・・・涙腺が緩みそうになる。

震災遺構の荒浜小学校がみえてきた。

いまはこのまわりには住宅はないが、以前は集落があって夏は海水浴場に向かう道沿いには

軒下に浮き輪をぶら下げる商店が並んでいたのだ。

いまはまったくその面影はない。。

≪2012年1月撮影 以前は、集落の家屋の基礎が残っていてかつての面影が想像できた≫

残念ながら、コースはそのはるか横を素通りするだけで、過去の街並みを知らないランナーにとっては、そのビフォーアフターを知る由もない。でも、大声で「ここのは以前街があったんだよ!」と叫びたい衝動に駆られる・・・・・

 

直ぐ近くのエイドでは、うまいリンゴがふるまわれた。荒浜リンゴだそうだ。

昔はここら辺でリンゴを作っていた記憶が無い・・・が復興道路からそこそこの規模のリンゴ畑が見えた。

 

復興道路は眺望がよいので、はるか蔵王連峰やゴール地点に近い仙台空港の管制塔も見える。

≪水田は、津波の塩害から完全に復活したようだ≫

名取川を過ぎると閖上の街。

ここも残念なことに、昔多くの集落があった港の近くは通らなかった。

マラソンコースからの、津波の被害の実態を多く感じることは今はできない。

2014年8月撮影

2014年8月撮影

ここの来訪したランナーにビフォーアフターを知ってもらいたい場所。 

そんな意味ではパンフレットにそんな情報の記載があったほうが、この大会のコンセプトからしても良いはずだ。

多くの人々の当たり前の日常が、津波であっという間に流し消されるという事実を、

多く知ってもらいたいと思うのは私だけだろうか?

ほとんどのエイドで各駅停車。タイムはもうどうでもよかった。自転車や車で何度か震災後ここら辺走ったけれど、違う感情が沸き上がるはずだと思って、このマラソンに参加しようと思ったことを思い出した。

少なからず、このエリアでボランティアしていただいている皆さん自身や知人・親戚の中には、被害を被った人がいるはずだが、一生懸命応援してくれる姿に・・・・・・

そして、牛タン・笹カマエイドに到達。焼きたての牛タンをふるまってくれる。実は5枚ほど頂いた。塩加減がマラソン途中にはちょうどいい。笹蒲も美味しい

 

最近、加齢のせいか運動中に食物を受け入れにくくなり、体質の変化を感じていたが、牛タンと笹かまは、別腹らしい

<<亘理の名物らしい。美味しかった>>

≪胡麻ゆべし、美味なり≫

ランナーの真上を仙台空港に着陸する飛行機が過ぎる。この飛行場も津波で大きな被害があった場所だ。

空港のすぐそばで、農作業をしていたご夫婦が大声で声援を送ってくれたので、大声で返す(笑)

もう35㎞を過ぎ、関節の可動域が狭くなり、キツイ。最後のチカラを絞ってエイド以外かかならず走ることに決める。

仙台空港線沿いに走り、ようやくゴールにたどり着く

ゴールをするとメダルをこんな子達から首にかけてもらえる

さらにタオル、その他いろいろもらえるのだ。

ノンアルビールも提供され、個人的にはチョ~~ウレシイ。

加えてそれらを渡してくれるボランティアもみな素晴らしい人たちだ。

過去マラソン大会には、あちこち出たけれど、このマラソンは是非また出たいと思った。個人的な思い入れがあるからかもしれないが、運営もスムーズで素晴らしく私的には一番良いマラソン大会かもしれない。

それに、前夜祭で牛タンを喰らい、ゴール後には三陸の海産物と地酒を楽しむのがいいかも・・・

来年いっしょに行く人いるかな??