トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

不便を楽しむ・・・・

2019-11-14 22:31:00 | Italia & Bike
 昨夜イタリアから帰国。先ほどニュースを見ていたら、全国5万件以上あるコンビニの時短について報道されていた。イタリアでコンビニらしきショップは見たことは無い。昔ながらのBAR(バール)は、相変わらずアチコチでみかけるけれど・・・・
 だから、レストランに行くのは面倒なのでコンビニですますという訳にはいかないから不便だ。時差ボケで夜中に腹が減ったら、ホテルの部屋で甘いコーヒーを飲んで、自分の胃袋を誤魔化すしか・・・さもなければ勇気と気力を振り絞って、レストランに突入するかだ。
 でも、たぶん30回以上のイタリアの訪問の中で、慣れたのか?スマホのお陰で情報収集が簡単になったせいかのか?躊躇なくレストランにぶらりと入れるようになった。

 幸いイタリアのレストランは、夜中の12時くらいまでは、ふつうに営業しているので助かる。(夜の開店はPM7~だったりするけれど)
 ちなみに30年以上前の初めてのイタリア訪問で、独りで食事をしたのはミラノの駅からほど近いブエノスアイレス通りのマックだった。イタリア語もわからず、注文の仕方もわからず、結局マックで食事をした記憶がある。
 いまでも、注文の仕方で失敗することも多い。だから出て来た料理が想像していたものと違っていたりする。でも美味しいことが多いのが救われる。近頃では、独りで行って、どんな料理が出てくるのか楽しみでもある。コンビニがないからこそ、そんな楽しみを発見できるのであって、もしコンビニがあったら一人で異国のレストランに入る勇気は湧いてこないかもしれない。もともと不便だからこそ、そんな楽しみを発見できる。いあまや、何千種類ともいわれるイタリアのローカルなワイン不便だからこそ発見した楽しみ・・・



 不便を楽しむと言えば、イタリアに関連したイベントで、エロイカというサイクリングイベントがある。エロイカなんて聞くと、なんかスケベ臭いニュアンスを日本人は思ってしまうけれど、実は『英雄』と言う意味だ。いわゆる旧車イベント&サイクリングが元々なのだけれど、古き良き不便な自転車でサイクリングをするという不合理で、苦労の多いサイクリングでもある。いまや、電動変速が一般化されつつある中で、Wレバーという簡単ではない変速方法、少ない変速段数、効かないブレーキで、かつ走りにくいダート(グラベル)も走らなければならないというヘンタイイベントだ
 今年、実は馬鹿にしていたこのイベントを初めて走った。90kmあまりのサイクリングだったけれど、実はとても楽しかった。走る前はなんでそんなバカげたサイクリング!?と思っていたのだけど・・・・いざ走ってみたら、不便だからこそ楽しめ、見える景色、があり、より一層五官を刺激するような気がすることに気が付いた。

 効率ばかり追いかけてしまうと、見失ってしまうものがあるのではないのか?イタリアの不便さは、それを教えてくれるような気がする。
 イタリア古い町並みから石畳が消え、アスファルトになったら,,,,,,それは便利で効率的かもしれないが、個人的には想像しただけでも興ざめだ。自転車は乗りにくいし、雨が降ると水たまりができるし、実際に今回もピサの街で、雨が上がった直後の石畳で、シューズがビショビショになった。けれど、この町並みには石畳が必須であって、舗装されたアスファルトはいらない。




自転車の標識・・・・

2019-02-23 19:12:00 | Italia & Bike
利根川を遡り、群馬県内を走ると気が付くことがあります。自転車専用の標識です。
埼玉県内では、標識が少なく、さらにエリアごとにバラバラの形式で解りにくかったのですが・・・



群馬県内の標識は、とてもポイントを押さえていると思います。
多くの初心者サイクリストは、自分の場所さえわからない場合もあります。スマホをもっていて地図上の現在位置を示していたとしても、自分がどちらの方向にすすむべきなのかわからないのです。このような標識があると、スマホの位置情報と標識の方向が頭の中でリンクして、ようやく進むべき方向がみえてくるのです。ですから標識に求められる要素として・・・・

現在地がわかる
この先にはなにがある
駅や病院などの公共施設の表示等が書いてあると助かりますね!



























こんなポイントをついた標識が全国的に広まるとよいですね。


ちなみに、最初の写真のこの大正橋(現在地)という標識は利根川サイクリングロードの上流側の起点で、これらずっと利根川をサイクリングして下り、関宿から江戸川サイクリングロードを経てゴールは170kmほど先の、東京ディズニーランドになります。ちょと前まで日本一長いサイクリングロードでしたが、新たに開通した霞ヶ浦の一周180kmのサイクリングロードに最近抜かされました。








キモチ良いバイク・・・その1

2018-02-27 20:32:00 | Italia & Bike
埼玉サイクルエクスポから始まって、
先週は、名古屋サイクルトレンド
今週は、大阪サイクルモード
とつづきます。

いろいろなお客様がいらっしゃいます。とても興味深い。質問も多種多様
「どれが乗りやすいですか?」
「フレーム固いですか?」
「ウィップでますか?」
「乗りやすいバイクはどれですか?」
まず、試しに乗ってみて下さい。そして自分自身で味わってみて、
え?コースが短いから判らないって?お手数ですが、ABC3まで来てレンタルしてください(笑)

個人的な結論は・・・・

エアロビックペースで、気持ちよく走れるバイクが良い自転車だと思う……

 この中にはヒルクライムをできる限り早く上りたい要素の優先順位は低い。なぜなら、それはエアロビックではないからだ。人それぞれの求めるサイクルライフスタイルを先に行ってもらわないと、返事のしようがないのだ。

 でも、慌ただしいイベント会場で、エアロビックとはなんぞや?と有酸素運動と無酸素運動の説明から入るのも、ウザイおぢさん丸出しだし・・・

 クロモリ乗ってみたいとか言って、試乗したあとに「やっぱり、カカリがイマイチですね」なんて、知ったかぶりをしているキミ!どう考えても、君の体型はアベ30km/h以下だろ!?といじわるな質問したい衝動を抑えつつ、だいいちこれは、ニオビウムというスチールでクロモリじゃないんだよと教えてやる気もしなくなる。
 
 逆に、「少し荒れた路面なのに、このスムーズさはどうして!?」なんて聞かれた時にや、それはいろいろ説明をしますわよ(笑)

 いろいろ疲れるけれど、楽しい。今週は大阪なんで、関西弁なので、それがまたええんやで~
質問にも(笑)を入れてくるし、こちらもひねらんとな・・・・・

<スチールバイクはなんで乗り心地がいいのか?>その6

2018-02-09 19:58:00 | Italia & Bike


この写真を見て、左側の御仁を知っている人は相当なクロモリオタクかも知れない・・・(笑)


キヨ・ミヤザワ競輪業界では、良く知られているビルダーだ。実は、彼がイタリアでバイクづくりを学んで来た事を知る人は、それほど多くない。そして、Casatiの工房を手伝っていたことも・・・・・
久々に対面した、マッシモとキヨ・ミヤザワ、イタリア語で会話していたので、オイラはチンプンカンプンだった(笑) キヨ・ミヤザワは日本人の顔をしたイタリア人だと納得・・・・!
さてさて、続き・・・・なんで、ポンコツエンジンに相応しいCFRPフレームができないかと言うと・・・


『 このポンコツエンジンに相応しい(オイラ自身)CFRPフレームが出来ないのか?答えは《YES!》可能である!しかし、それは売れないし、儲からない! だから作りたくない・・・』
多くのブランドで、オイラのようなポンコツエンジンに相応しいフレームの金型作成するコストと販売数量が微妙に思わしくないことを知っているから。

 材料のグレードを落として、トップ選手と同じデザインの金型をつかったフレーム方が、手っ取り早く言えば売れるのだ。メディアの評価も・・・
 が、オイラにとって乗り心地の良いCFRPバイクを仮に大きなコストをかけて金型を作成して作ったとしても、たぶんテスターの評価は・・・「初心者のポタリングには向くかもしれないが、カーボンらしいキビキビとした走りは期待できない。ツカミがイマイチ、個人的にはあまり・・・・」なんて評価されたりする。
 その結果。本当はサイクリングに最適な走りやすいCFRPフレームなのに埋もれて、売れなくて市場からフェードアウトしてゆく運命になる。だから、コストの安い材料をつかって、トップモデルの金型を有効に生かしてレプリカモデルを作るわけだ。そして、その方が儲かるのだ!
 素人目にも、固いフレームの方が、踏み込んだエネルギーがダイレクトに路面に伝わった感じがするしね。でもね、エンジンがダメになってくると、「おっ!いいなっ!でも、ちがうぞ」と思うようになる(笑) だってね、その性能生かす走りができるのは・・・・オイラの場合5分未満だからね(苦笑)
 
 古典的なフレームいわゆる細身のホリゾンタルで、イマドキのトップ選手に受けるような性能を出すことは難しい。(一部例外はあるが)逆に言えば、平均的なレベルのサイクリストにとって、出来の良いものであるならば、とても乗りやすいということだ。
実際に乗り比べてみるとスゴク良くわかる・・・・乗りやすいバイクとは、自分のペダリングとウイップ【たわみ】がシンクロするバイクだ。もともとスチール自体に振動吸収する性質があるのも、疲れにくい要素だ。


 興味のある人は、Actionsportsの試乗会に来れば、それを存分に確かめられる。
http://www.actionsports.co.jp/testride.php
古典的なデザインの中であれば良いという訳でなく、自分に合ったジオメトリーはとても重要だ。サイズによっても、特性は大きく異なる。だから、いわゆるクロモリフレームならなんでも良いわけではない。贅沢を言えば、一番良いのはサイズオーダーをすることだろう。乗った瞬間に感じる安堵感は、まるで、オートクチュールで仕立てた背広に袖を通した時のようなフィット感にも近いかもしれない。ピタと自分の体にあったバイクに乗ってしまうと、それから離れられなくなる・・・・・
 最初から、アルミ或はカーボンからロードバイクに乗ったほとんどの人は、マイペースで乗るときにどんなバイクがらくちんなのか知らない人が多いような気がする。
 試乗会に来た人の多くが、Calamita、Tommaisni、Casati等を乗った後に「どうして?なぜ?乗ったフィーリングが気持ちイイの?」との感想や質問が多いので、とても周りくどいことを書いてしまった。でも、まだ伝えきれていないような気がする・・・・なにはともあれ、最初は出来の良いスチールバイク(クロモリバイク)から、自転車に乗るのがサイクルライフを一生続けられるポイントのような気がする。

<終わり>



<スチールバイクはなんで乗り心地がいいのか? その4>

2017-02-10 14:33:00 | Italia & Bike
 特に長距離を走るときに、快適さを望むアベレージサイクリストにとって、自分に脚力にマッチした【ウィップ】は重要だ。実際、“ブルべ”(40時間以内に600km!)というアホな距離(失礼)を走るブルべ族の中で、いわゆるクロモリ教信者が多いのも事実だ。これは、脚力とフレームの【ウィップ】のバランスが優れた材料であることの証明かもしれない。疲れにくいというのは重要な要素で、バイクの後に42.195kmのランニングをするIronmanトライアスリートにとっても重要ポイントだと思う。しかし、スイムアップした海水でビチャビチャの体で、美しいホリゾンタルスチールフレームでガシガシ乗るのは、強姦にも等しい行為と個人的には思っている・・・だから、そんな場合は、自分に合ったカーボンを駆る。

 前にも書いたようにCFRP材料は、軽くてバイクの使用目的に合わせたコンセプトで設計することが可能だ。ただ、CFRPのほとんどの製品は、ロードレースに基準をおいて設計されている。残念ながらUCIの規定があって、素材の特性を生かした自由な設計は、ルールが有って多少制限されている。(シートチューブの無いデザインは基本的にNG)UCI規定の制限を受けない、Ironman用のフレームには、素材特性を生かした個性的なCFRPフレームが近年は増えてきた。
 【ウイップ】は、バネ的パワーだ。それを必要な速度域や状況に応じてアシストするようなフレーム設計を念頭に、各自転車メーカーは研究開発をおこなっているはずである。ドラフティング禁止のIronman向き高速巡行用CFRPフレームとか、ゴールスプリントでもがいている時に、あるいは集団から逃げる、或は逃げたライバルをチェックする時、トップ選手達が求める高速域での瞬発力等、CFRPは用途に応じたフレームをより具体化できる材料なのだ。 トップ選手の求めるそれらは、一般的なアベレージサイクリストのスピードとはかけ離れている。しかし、トップ選手といえども、実際のレース用のフレームは現在市販されているフレームと同じことがUCIで定められているので、誰にでも、この素晴らしいフレームが誰にでも手に入ることができる。しかし、ロードレース用のフレームを例にとれば、おやぢ的にはその性能を感じられるのは、上り坂でダンシングして頑張った時のわずか数分。でも、その“ツカミの良さ”は実感できる・・・

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 そんなバイクの典型、Casati53x11ネーミングからしても攻撃的だが、この歯数でもがくなんて・・・・まさに口から心臓が飛び出すかもしれない・・・・・経年劣化したオイラのエンジン・・・・さらにエンジンマウントもイカレているので、長距離を走ると腰痛がひどくなったり、体のアチコチがきしむ・・・・いわば、F1シャシーに、くたびれた原チャリエンジンを搭載したようなものだ。シャシーを生かすような走りをすれば、このポンコツエンジンはあっという間にお陀仏だ・・・CFRPはアルミに比べれば、振動吸収性が優れているので、チットはマシなんだが・・・・20歳前後に若返りできれば、柔軟性を残したエンジンマウント(筋肉)が振動吸収して耐えることができる・・・・・と思う(苦笑)
 このポンコツエンジンに相応しいCFRPフレームが出来ないのか?答えは《YES!》可能である!CFRPフレームのパイオニア達が言っていたように、それが出来るのがCFRP、俗にいうカーボンフレームバイクの素晴らしいところなのだが、しかし・・・・・
つづく・・・・・


PS ちなみに、こんなポイントが高いバイクは、滅多にない、テスターは皆エンジンがいいからね。オイラのようなポンコツエンジンとはチョット違う・・・・