ZURICHからの帰途、佐渡が見えるかなと期待していたのだけれど、
北京上空と韓国上空を経て日本海を渡ったら、山陰地方の海岸線を見ながら北上する経路だった。
進行方向右側の席だったために、残念ながら佐渡を見ることはできなかった。先日の佐渡トライアスロンに沢山の知り合いが出ていたのでなんとなく気になっていたのだ。
日本列島上空は、今日はとても空気が澄んでいて、若狭湾上空からは富士山が見え始めた。(若狭湾の鯖は有名なので、鯖の塩焼が食べたくなった。体がさすがに和食を欲している)
福井県の小松飛行場が確認できた。学生時代、登山が趣味だったので、何度か行った白山の位置を確認したかったが、明確には判断できなかったが、
「立山・剣~後立山、八ヶ岳だったら見えるかもっ!」
と期待し、窓に貼り付いた。富士山の存在感は勿論だけれど、台形の大きな山がその手前に見えた。木曽御岳山だ。予想通り、次から次への知っている山が見えて、頭の中の地図と照合するのに、時間を忘れた。
こういう事が楽しく感じられる人とそうでない人がいるのは、半世紀以上を生きた今理解している。でも、私にとっては凄く楽しい最高の時間だ。機内の中には、雲海の上に峰々を突き出す風景に注目しているのは、私以外にはいなそうだ。朝食の時間だった為か、食事に集中しているのか?よけいなお節介かもしれないが、すごくモッタイナイような気がして、教えたくなってしまうが我慢することにする(笑)
今日、富士山の頂上を登っている人は、最高に素晴らしい景色を眺めているに違いない。おそおらく、雲海のかなたに、八ヶ岳から日本アルプスを見渡せるなんて、そんなチャンスって滅多にないぞ
なんて思いながら、目の前に八ヶ岳が見えてきた。
甲府盆地越しに見える富士山もきれいだ。
たぶん、あそこが美ヶ原だろうとか?あれが赤岳か、とするとあそこが硫黄岳で、こっちが阿弥陀か?清里も見えてきたぞ。
ん、いまここは小諸の上空か?
この川は信濃川だな。
あ、浅間山が見える。
ということは、あれが榛名山で、あっちが赤城山か!?
富山県~長野県~群馬県上空を通過している。
あっ、中禅寺湖が見えてきた。男体山も見える。
自分の頭の中のGPS画面が、眼下の景色とつながってゆく。鬼怒川が見えてきた。そろそろ成田も近くなった。カメラの電源を切ることにする。