トホホおやぢのブログ.....

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台湾・・・

2010-06-23 07:41:00 | 自転車事情
 世界中のさまざまなブランドのスポーツ自転車のほとんどが、なんらかの形で台湾の自転車の技術が関係しているのは、最近だんだん知られてきた。

 かつて自転車が日本の輸出産業として華やかだった頃、低品質の安物自転車と言えば「台湾製」だった。しかし現在では、世間巷一般では「台湾製」は良品の代名詞で、その不名誉な看板は「中国製」にとってかわられた。

 いまや業界人の中で、この台湾メーカーがあの有名ブランドのあの商品を造っているらしい(OEM生産という)ということは常識的に知られている。

ジャイアントでさえ、約30%はいまだにOEMの仕事。しかもジャイアントの工場が造るブランドとなるとそれなりに知られた名前だ。

 有力台湾企業の多くが、中国のシンセンや上海に工場を持ち商品の生産を行っている。中国市場進出とOEMや部品生産の拠点としての役割を担いつつあるが、昨今の海岸地区人件費の高騰を考えると、後者の意味合いでは微妙な立場になりつつあると言える。
 
 台湾の基幹産業のひとつである自転車。この成長には多くの日本人技術者や経営者の果たした役割は大きい。台湾人の経営者の多くが日本人の先人達への感謝を口にする。同じ日本人として誇らしい。が、その歴史は、台湾の国の歴史同様あまり知られていない。多くの日本人は、中国人と台湾人の区別がつかないかもしれないが、それは「中国製」と「台湾製」違い以上であることを、遅まきながら最近気がつきはじめた。少なからず、1895年から1945年の50年間の歴史を知る義務が日本人にはあると思うし、その時代が、今の自転車業界に限らず、多くの台湾産業に少なからず影響を与えているような気がする。