気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

欲望 ・・・ 3.愛別離苦・怨憎会苦

2010-12-01 14:42:27 | Weblog
愛別離苦も

求めて得られざる苦しみも

怨憎会苦も

  ・・・ その原因は欲愛にあります。



私たちはまず

  そうした欲望そのものを深くみきわめなくてはなりません。


ただ欲をすてろとか

  欲に溺れて叫んでいても ・・・ どうにもなりません。



* 2010.11  東ブータンで





欲望 ・・・ 2.欲愛

2010-12-01 14:40:58 | Weblog
私たちは 人間の欲愛はどうしようもない といいます。


社会の力でコントロールする以外だめだ という。

欲ばりは死ぬまで直らない といいきる心理学者もいる。

法律や罰則でしめつけるほか方法はない ときめつける人もいる。


性悪説をとる人は

人間を秩序ある社会的動物にするためには

  「法律」の力によるのがいちばん手っとり早い ともいいます。



釈尊は そうした人間不信の考えを否定します。


そして

人間が欲愛のために苦しんでいる事実に注目し

この苦悩を原動力にして ・・・ 苦を離れる道を見出したのです。


そこに ・・・ 釈尊の深い人間への洞察があるのです。



* 2010.11  東ブータンで





欲望 ・・・ 1.執着

2010-12-01 06:26:30 | Weblog
欲愛よりはげしき火なく

いかりにまさる不吉の骰子(さい)はなし

                     (法句経)


欲愛に駆り立てられし人は

かの罠(わな)にかかりし兎のごとく走りまわるなり

                     (法句経)



ここでいう「欲愛」とは

一般にいわれる「情欲」や「性愛欲」をさしているのではありません。

欲望への執着を意味しています。


ですからこれには

  金が欲しい

  女が欲しい

  名誉が欲しい

  長生きしたい

  ・・・ という一切の欲望へのとらわれがふくまれています。



人間にとって この執着心ほど強くはげしいものはなく

そこにはまり込んだ人は ワナにかけられた兎のごとく

  もだえ苦しみつづけ

  はてしない怒りや憎しみ

    絶望の世界をくりかえし歩みつづけるだろう


・・・ という釈尊のつき放した宣言が このことばです。



* 2010.11  東ブータンで





愚行 ・・・ 6.戒めの力

2010-12-01 05:22:02 | Weblog
有名スターがよく金で失敗します。

金に執着し 芸が二の次になるからです。



金や財産が悪いのではない。

蓮の泥が毒なのではない。


すべてのものは「諸法実相」

  あらゆるものはねうちがあり 意味があるということです。



食べ方・もち方・使い方に毒があるのです。


泥を水で洗って食す

  ・・・ それは健康上も 精神的にも
 
            私たちにとって大切なことなのです。



そして この戒めの力は

  よき象のような賢明さ 自然的叡智によって磨かれるものであり

これこそ

  ・・・ 父から息子へ 母から娘へと伝える知恵なのです。


  ・・・ 学校で学ぶものではありません。



* 2010.11  東ブータンで




  

愚行 ・・・ 5.財の毒

2010-12-01 05:21:07 | Weblog
私たちは つい欲にひっかかる。


財物をもつときでも

その毒素・ヘドロ・あく・くさみというものを
 
  ・・・ 洗ってから使おうとしない。



では そうした毒とは何か。


「いつまでも」という毒

「自分だけに」という毒 ・・・ だと釈尊はいいます。



「いつまでも財をもちたい」ということは 時の流れにさからうことです。

「自分だけ使おう」ということは 財の社会性をそこなうことです。



* 2010.11  東ブータンで





愚行 ・・・ 4.知恵の力

2010-12-01 05:20:41 | Weblog
組織や制度についても同じことがいえますね。


動脈硬化におちいった制度は

  すでに「とり」ではなく「どり」です。(3.毒を参照)

・・・ きりすてるべきでしょう。

ところが なおもそれをもちこたえてゆこうとします。


いくら文明が進んでも

  人間は こうした愚行をくりかえしています。


原子力は平和に注意深く生かされるべきとわかっていても

  各兵器化したり

  不用意に扱って 放射能もれをおこす。



このはねあがり うかつさは

  知識の力だけでコントロールしようと思っても無理です。


それは

  人間の欲望をおさえこむ知恵の力をかりねばなりません。



* 2010.11  東ブータンで