気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

家事の知恵 : 知恵で裁く         ( 母 : NO.121 )

2010-12-25 09:00:51 | Weblog
知識と知恵 ・・・ 母と娘をみていれば一目瞭然です。



娘の料理には

  秤(はかり) 目盛りスプーン 多量の器と調味料

  ストップ・ウォッチまで必要だが ・・・

母親には 味見の皿と二、三の調味料があればよい。


娘の裁縫には

  デザイン・ブック 色鉛筆 各種色合いの紙型

  メートル尺の他

    裁縫道具一式が準備されなくてはならないが ・・・

母親には 小さな裁縫箱と物差し一本で OKです。



このちがいは 「知識」と「知恵」の差ですね。


いたずらに新製器具を買いこんで これに頼る母には

  ・・・ 知恵は いつまでたっても育たない。

知恵がなければ

  ・・・ 偶発事の多い家庭管理も充分にやりとげられない。

そこで 家事がうとましくなる。



母は ・・・ 家事の非合理さを知恵で裁く。


そして

衣食のまかないから 知恵を汲みあげる。

一本の箸 一個の器から

  多種多様のバラエティにとんだ使用法を編み出す。


その母心が

  ・・・ 父心に脱帽させ 家族の敬愛と感謝を呼ぶのです。




 

家事の知恵 : できる母親         ( 母 : NO.120 )

2010-12-25 06:33:41 | Weblog
母は 衣食の知恵者です。


その人がつくってくれるからこそ

  家族は病気もせず 活力にみちて働けるのです。


少し酸性が不足しているなと思えば

  ・・・ 蛋白質の食物をつくってくれる。

肉類が多いと考えれば

  ・・・ 野菜や大豆類の食品を食卓に供する。


家族の健康を守ってくれるのは ・・・ 母のみです。


そればかりか ・・・

果物をといえば

  ・・・ 皮をむいて出してくれる。丸かじりしろとはいわない。

食欲をそそるように くるくるとリンゴの皮をむいてくれる。


胡瓜の酢の物 ずいきのあえ おからの煮つけ 塩加減のよい小松菜

チリメンジャコの大根おろしあえ など

  ・・・ どれも母の努力の賜物です。


美意識の乏しい 面倒嫌いの知的な母には

  ・・・ こうした手作りの味はつくれない。


黒光りのする「一口なす」の漬物など

  ヌカミソの塩加減

  つけておく時間

  取り出すチャンス

ひとつひとつに細心さがなくては

  ・・・ 出来上がらない代物(しろもの)です。



これを技巧的と片づけてはなりません。


技巧の力は ・・・ 知識です。

母の力は ・・・ 知恵と修練です。


衣類にしても

  その保存法

  つくろい方

  色調のバランスを生みつくるのは ・・・ 知恵です。


知識は ・・・ 何か一つ欠けても完成品をつくることができないが

知恵には ・・・ そんな不自由さはありません。






家事の知恵 : 配慮             ( 母 : NO.119 )

2010-12-25 05:51:08 | Weblog
私も 魚や野菜 植物については無知です。

そうした質問はすべて母親(妻)が答えていました。


別に魚や植物の本を読んでいるわけでもないのに よく知っている。



私が体調を崩したあとで ・・・

  知人の奥さんが白身の魚を届けてくれた。

養生する身によいだろうと考えて下さったわけです。


大変おいしかった。


私は 魚のよさを知るお母さんだからこそ

  養生する体にも心を配ってくれるのだろうと

改めて

食事への知恵と人間への配慮とが結びついていることに

  ・・・ 気づいた。


「おかげんどうですか」と口先だけの電話をかけてくる人にくらべると

  ・・・ ずっと深い思いやりが感じられます。





家事の知恵 : 義務としての家事 ②   ( 母 : NO.118 )

2010-12-25 05:50:04 | Weblog
「ママ このお魚なんていうの」

「オヒョウです」

「どんな魚なの」

「知らないわよ でも栄養あるし 身がやわらかくて美味しいのよ」

「型は?」

「くわしく知りたかったら 百科事典をみてごらん」

  ・・・ と こうなる。



創作的でゆとりのある母は 魚を買うときに

  近海ものか 遠海ものか

  どうしたらおいしく食べられるか

  この魚の特徴や特質は

  ・・・ それを魚屋から仕込んでくる。


分からなければ 老いた母にちょっと電話してきいてみる。


魚のおいしい食べ方には

  料理の本に出ていない方法がいろいろある。

それを 母は長い経験で

  ・・・ わが身の舌の味覚で ・・・ 見きわめている。



しかも 知識ををひけらかすのではなく

魚を手料理するために 魚の個性をのみこもうとして

  ・・・ 自然に魚にたいする知恵をもつようになるのです。


だから 学問教育がなくても むかしの母は

  食事をつくることで魚や野菜の知識を豊富にたくわえ

  鮮度を見破り

  おいしい食べ方を心得

  近海ものか 遠海ものか

  塩ののり方はどうか

  ・・・ ズバリ 子どもの質問に答えられました。





家事の知恵 : 義務としての家事 ①   ( 母 : NO.117 )

2010-12-25 05:49:27 | Weblog
義務としての家事には

  家族の心を甘えさせ慰める ・・・ ゆとりがありません。


楽しみとしての家事には

  人間の心の緊張や重さを解体する ・・・ 安らぎがあります。


同じ家事をするならお母さん方は

  ・・・ 義務的労働観を捨ててもらいたい。


安直で 合理的で 便利さに支配された家事に没頭している母は

  ・・・ 工夫力が乏しくなる。


「少し御飯が足りない」と思ったとき ・・・

さっと素麺(そうめん)をゆでて不足をおぎなう

  ・・・ といった機転を働かせてくれない。


一定量のまかない方ですませようとする。


「もう少しご飯!」

「ないわよ おわり ガマンするの。三合も炊いたのよ」

合理主義に 融通自在は禁物だからです。


家族の食欲に合わせて食事がつくられのではなく

  食事プランがあって 家族の食欲をそれに従わせようとするからです。



こうした母は だいたいにおいて知識的な女性です。

  カロリーやビタミンのことにくわしい。

  栄養学的に料理をつくる。

  ムダがない。


しかし 味気ない。

味気ないお母さんの話は ・・・ いつも理屈っぽいのです。