気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・ 73.ぬくもり : 慈母 ・ 母の役目

2010-12-18 16:00:34 | Weblog
「厳父」にたいし 母は「慈母」といわれます。



口うるさく平気で叱りつけ

  ・・・ あとはケロリとして親子で笑っているのが 母の叱り方です。



そして

きびしく父に叱られた子を

  「よし よし わかったわね」とあやし

  ・・・ なだめて いたわるのが母です。



むかし 私も ときどき母親(妻)から

「 いうことをきかないので 思い切って叱ってやって下さい。

  父親が甘い顔をしているから

    子どもが私のいうことをきかないのです 」

  ・・・ とたきつけられて 子どもを叱る。


・・・ いやな役目でした。



ところが ビシッと叱ると ・・・ 子どもは 泣き出す。

すると 子どものところに行って ・・・ 母が なぐさめる。


叱らせておいて ・・・

  「 わるいお父さんだね 」ときめつける。


それが ・・・ 母の役目 なのです。





* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・ 72.ぬくもり : 厳父

2010-12-18 15:15:20 | Weblog
父にふさわしい愛の態度を むかし 「厳父」といいました。


厳格な父 叱りつける父 形式ばった父 ・・・
 
  子どもの誤ちや罪を告発し はげしく責めたてる父のことです。


父は そうした厳粛な襟を正す姿勢で臨み

  子どもも 父の怒りを愛の表現としてうけとめる。


しかも

父親は たしなめるつもりで叱ったはずなのに

  途中から本気になって怒りだしたり ・・・

  子どもも しまいには反発し 癪(しゃく)にさわってくる。



ともあれ

「厳父」は ・・・ 愛し方の下手な ぎこちない存在です。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 70.ぬくもり : おもちゃと父親

2010-12-18 12:18:46 | Weblog
父親は おもちゃを買ってくるのが好きです。



むかしは 父親自身が

  手づくりのおもちゃをせっせとつくって与えてくれたものです。


私も 竹馬をつくってもらったことがあります。



現代の忙しい父親は なかなかおもちゃをつくってくれない。


せいぜい プラモデルか飛行機の模型

  正月の凧をつくってくれるぐらいのもので

・・・ 子どももまた それ以上のことは期待しないようです。



では なぜ父親は おもちゃを買いたがるのか。


おもちゃを仲立ちにして

  子どもとの結びつきを強めてゆきたいからです。


そんなまわりくどいことをしないで

もっとナマに 直接子どもにふれあったらよいだろうに

  と お母さん方は思うかもしれませんが ・・・

そこに 父の不器用さと父性愛の特殊性があるのです。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 71.ぬくもり : 父親は不自然

2010-12-18 07:12:20 | Weblog
父親は なにげなく子どもを可愛がったり叱ったりできない

  ・・・ 個性の人 なのです。



叱ってやって下さい と母に頼まれると ・・・ 叱り方を考えます。

叱るコトバ 態度まで ・・・ あれこれ工夫する。

どんなチャンスに叱るか ・・・ その時と所を思案する。


愛情を示してやるにしても ・・・ 表現を模索するし

どうやったら自然に愛してやれるか ・・・ 「不自然」に考え込む。



おもちゃを媒介にする愛情表現も

  ・・・ そうした不自然さのあらわれなのです。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 69.しつける : 教育ではない

2010-12-18 06:16:46 | Weblog
「しつけ」は
 
  母の「心」と全人格が 子どもにのりうつることです。



母が 感謝の心 人を思う心 美しい作法の心をもっていなければ

  ・・・ 子供は その母に似る。


このこわさを ・・・ 胸にたたきこんで下さい。



そして

「しつけ」は 教育ではないということを

       ・・・ どうか肝(きも)に銘(めい)じて下さい。





* 2010.11  東ブータンで




 

母 ・・・ 68.しつける : 猿がおしゃれ

2010-12-18 05:13:06 | Weblog
卑しい性格に育った青年が お茶を習うのは

  その性格を抑えつけるための修業として必要でしょう。


しかし 居眠りしている彼をみてごらんなさい。

だらしない格好をしています。


お花を習いにいって 満足に片づけのできない娘さんが多い

  ・・・ むかし 勅使河原霞さんがなげいていました。


むかし 江上トミさんも

  ・・・ 「お片づけ」のできない娘の氾濫にあきれていた。



いくら習い事をしても

  その子にだらしない性格があったのでは

  ・・・ 猿がおしゃれしているようなものです。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 67.しつける : 母に似ること

2010-12-18 05:12:14 | Weblog
食事のいただき方 たべものの噛み方 お湯ののみ方などは

  特別に学校の作法の時間や茶道の先生に教わることではありません。


教え 習うことではない。 ・・・ これは「しつけ」です。



よく「躾」という字を書いて シツケというが

この「躾」は 学校や作法教室で学ぶもので

  ・・・ 本来の「しつけ」薫陶(くんとう)ではありません。


改まって ノートをとらせて学ばせる知識ではない。


家庭の雰囲気 境遇 母が実物をつかったしつけによって

  ・・・ 自然に身にそわせるものです。


  ・・・ 母に似ることです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 66.しつける : 母親の顔がみたい

2010-12-18 05:11:34 | Weblog
誰もが経験するように ・・・


立派な社会的地位をもった大人が

大変きたならしい食事のとり方をしたり

  無作法なコトバを使う場面にぶつかることがあります。


私なども みるに耐えないことがしばしばある。

私は かならず「あなたのお母さんは?」ときく。

「元気ですよ」という返事をうけると ・・・ つくづくその母を考える。


どうして こんな行儀の悪い食べ方をさせて ほっといたのだろうか

  ・・・ と憐れに思う。



社会的地位が高く 立派なことをいうだけに

  その人が悲惨で コッケイにみえる。



ヨーロッパ人だったら 二度と食事によばないでしょうね。




* 2010.11  東ブータンで