気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・ 30.気が許せる : 父親

2010-12-12 17:41:19 | Weblog
父親というものは

  無条件で子どもを信じたり 愛したりできません。



時おり 強い猜疑心を浮かべ ・・・

子どもが一人として信用できないような気持になる ・・・ こともあります。


そんなときです。

父が 顔をこわばらせて いらいらしたり 癇癪を起こしたりするのは。


仕事のできる権威的な父ほど ・・・ そうした傾向があります。



それが ・・・ 子の心から素直さを奪うのです。




* 2010.11  東ブータンで




 

母 ・・・ 29.気が許せる : 北風と太陽

2010-12-12 16:03:41 | Weblog
母は 子の心を受けとめてくれます。


排他的ではなく 包容力に富んでいます。


父のように裁き そして赦(ゆる)すのではなく

  赦しつつ教えてくれる ・・・ 温愛があふれています。



子どもは この母の「和の心」によって

  ・・・ ホンネを吐かされてゆくのです。



旅人の外套を脱がせようと競う北風と太陽のちがいです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 28.気が許せる : 融和の心

2010-12-12 14:42:59 | Weblog
どんな子どもも 母には甘えたい気がする。

何をいっても叱られないような

  たとえ叱られても平気な気持ちがある。


母には ・・・ 遠慮がいらないのです。

勝手なことがいえるのは ・・・ 母の前です。

寝ころんで語りかけられるのが ・・・ お母さんです。



それは

母と子と共鳴しあってくれる「和」の心があるからでしょうね。


障子でやわらげられた太陽光線のように

  ・・・ 中和された「融和」の心があるためです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 27.気が許せる : うちあける

2010-12-12 13:08:31 | Weblog
両親に

何でも思っていること 聞いたこと

  しようとしていること ・・・ を話せる子どもは幸せです。


人間には いいにくいことが沢山あります。

同時に

どうしても胸のうちをさらけださずにはおれないことも沢山あります。


そして

いわねばならぬことを いいそびれたとき

うちあける人が いなかったとき

いうチャンスを 逸したとき

  ・・・ 人生はゆきづまり 悲劇が起こってくるものです。



子どもにとって

  この悲劇を救ってくれる人が ・・・ 母です。


「母にだけは」見栄も外聞も一切すてて

  心の秘密を ・・・ あるったけうちあけられる。


そこに ・・・ 子どもの人生がひらけてゆくのです。




* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・ 26.気が許せる : 本音

2010-12-12 08:28:51 | Weblog
子どもに本音を吐かせることのできる母親は

  ・・・ 素晴らしいお母さんです。



中学校の低学年ぐらいまでは

  叱れば しぶしぶホンネを白状しますが ・・・

それ以上になると なかなか素面の心をみせようとしません。



人間は成長すると 自分に都合の悪いことを隠そうとする。

俗にいう 二重人格や狡猾さが芽生えてくる。

ホンネとタテマエを使いわける。


ことに 恐い人の前では

  ・・・ 誰しもが ホンネを漏らさないものです。



気が許せる人には

  ・・・ ホンネを吐きます。

  ・・・ 自分の弱点も 脆(もろ)さも 誤ちも 語れます。



母は ・・・ 気が許せる人ですね。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 25.やさしさ : 負け心

2010-12-12 06:02:51 | Weblog
母は 決して子に勝とうとしてはいけません。



勝利者になったら それはもう母ではないのです。

かならず いつか どこかで復讐をうけ 敗れます。



結果として勝つのが ・・・ 母です。

母の心は ・・・ 負け心です。



私は 母と子が激論している光景に出あうと

  その母の不幸せが痛々しく感じられて仕方ありません。


釈尊は 「対立」や「口論」を

  人間にとって一番醜い ・・・ 「戯論」だといわれた。


議論しあうことは

  自分の小さな立場を絶対化するオロカサをあらわしています。

そこに ・・・ 対立や断絶が生まれてくるのです。


柔軟な精神の持ち主は
  ・・・ 相手のいい分を黙って聞く人です。

まず 負ける人です。

そうでなければ

相手の心のなかも分らないし

  子どものふりかざす真実も見えません。



それで争ったとて 何が残るでしょうか。


業を煮やして 唾をとばして

  ・・・ 残るものは 後味の悪い悔恨だけです。



柔和な人格力をもつ母は

  「戯論」よりも「沈黙」を

  「征服」よりも「服従」の叡智を選び

             ・・・ 子どもを導くものです。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 24.やさしさ : 剛の母

2010-12-12 05:48:04 | Weblog
剛の人 ・・・ 剛の母もいます。


平気で子どもの頬を張る母もいる。

強くなれ 強くなれと

  弱さへのコンプレックスを植えつけることに熱心なお母さんも多い。

子どもを畏服させ 見下そうとする母親もいる。



そうした母と子の間には

  喜びあい 愛しあうものがありません。


子どもは 反抗心をかかえたまま

  ・・・ 冷たい 形だけの結びつきを抱いて成長します。





* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 23.やさしさ : 柔の力

2010-12-12 05:46:44 | Weblog
「負けるが勝ち」・・・ という諺があります。

「柔よく剛を制す」・・・ ともいいます。

「女性は服従するとみせかけて 男性を支配し操縦する」

  ・・・ という有名なミュッセの言葉もあります。


父親が力で家族を支配し 自分だけぜいたくをしているようでは

  ・・・ 平和で あたたかい生活はきづけません。


父が どうどうと威厳を持って望むことはよい。

しかし

母や子を蔑(さげす)み いやしめるならば

  ・・・ その父の価値は 虫けらにも劣るものです。



母と子の関係においても同様です。

母が 幼い息子を投げつけたり

  折檻(せっかん)するようだったら

  ・・・ その家庭には 狂気と暴力しか残りません。



世の中に 無謀な金力と権力がはびこるのは ・・・

父や母に
 
  柔の力 負ける者の尊さが見失われているからだともいえます。



母の嬰児殺しにも その顔がのぞかれます。



きらびやかに装って 外を出歩く母親の虚栄の振舞いにも

  ・・・ その粗暴さがみられます。




* 2010.11  東ブータンで