気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・ 22.自然 : 教育

2010-12-11 12:00:31 | Weblog
母の平凡性は

  子どもに自然を畏(おそ)れる心を育てます。


父は 自然の怒りを教えるにふさわしいが ・・・

作物の稔りに感謝する気持や

  土の尊さを ・・・ 子に教えつけるのは 母の教育です。



母は やさしい心とともに

  自然の生き方の輝きを教えてくれる人ですから

母が 一枚の草の葉にやどる

  自然の驚くべき生命力や 精巧さを

        ・・・ 子に学ばせるにふさわしい人です。



自然を愛し 自然に驚き 自然を敬う心は

母が 一枚の葉をいとおしみ 一輪の花にも驚き

  おののく声をあげるとき

         ・・・ 子の魂にしみ入ってゆくのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 21.自然 : 平凡 ・ 偉大

2010-12-11 10:30:50 | Weblog
母は 無理して片足で立とうとしない。

両足で自然に立つ。

平凡です。


平凡とは 「何でもないこと」です。

わざとらしくないし 目立とうとしない。



この自然性のなかで

  すべての万物は生まれ 育ち のびる。

それはつくづく考えると 偉大で恐ろしいことだが ・・・

私たちには 平凡で 楽しく
 
  われを忘れて そのなかに埋没してゆける。


空気と同じです。

空気がなくては生きられない。

偉大な力です。


  ・・・ けれども 忘れている。



母の力も 太陽や空気と変らない。


  ・・・ 同じように忘れられる。


忘れられるほど 自然であり 平凡であり

  ・・・ そして偉大なのです。



空気が不足すると苦しくなる。

  ・・・ はじめてその尊さが分る。


母がいなくなり 死んでみて

  ・・・ 母のねうちが分る。



そこに 母の平凡さとありがたさがある。


平凡なものは 無になったとき

  ・・・ その空虚さを感じる。

  ・・・ 高貴性が発見できる。




* 2010.11  東ブータンで




 

母 ・・・ 20.自然 : あるがまま

2010-12-11 08:01:57 | Weblog
平凡でいるということは なにも難しいことではありません。

難しいなら平凡とはいえない。


平凡とは あるがままでいることです。

ノッポはノッポ チビはチビのまま

  生まれつきの自分を大事にすることです。



背のびも 卑屈もない。


人間の五官には それぞれの働きがある。

耳は 鼻の代わりはできない。


小指には 小指の使い道がある。

親指で 耳を掻く人はいない。

  しかし 物をおさえるのが親指です。


それぞれ 他には真似できない働きがある。


たがいにねたまず ひねくれず

  ・・・ あるがままで役割を果たしている。



母も 自然でいるのがよい。


女性は 誰でも母になれる。

年齢が訪れ 夫があり 子が生まれる因縁の熟しがあれば

  ・・・ みんな 母となる。



母に 資格試験はない。


あるがままの自然さが ・・・ 母である。




* 2010.11  東ブータンで






母 ・・・ 19.競わぬ心 : 背のび

2010-12-11 06:11:27 | Weblog
知識を愛する近代的な母は

  子どもを「非凡なエリート」に育てあげていこうと躍起になるあまり

子どものいい分に驚くような「無知」の母になってはならない

  ・・・ と思いこんでいる。

だから

家庭でも「教える母」と「教えられる子」の関係を崩すまい

  ・・・ と必死になります。



ばかにされまい なめられまいという母の背伸びが

  子と競い合う心を助長し

  ・・・ 家庭を戦場に仕立ててしまうわけでしょう。


子どもには つらい毎日がつづきます。


学校から帰って 子供が何かいうまえに

  「きのうの宿題あってましたか」と問いただされる。


息のつまるような生活の日々がつづく。



そんな母をもったら

  ・・・ 家庭は やすらぎの場ではなくなってしまうでしょうね。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 18.競わぬ心 : むごい人間

2010-12-11 05:44:06 | Weblog
母と子と競わぬこと ・・・ それが第一です。



子どもが 何かいう。


「 わかってますよ しかし あなたのいっていることは不正確よ。

  百科事典をもってらっしゃい。早く 早くったら! 」


母にこうあびせられたら

  ・・・ 子どもは もうしゃべりたくなくなる。


しぶしぶ百科事典をもってくる。

ひろげて 項目を指さし ・・・

「 ほらごらんなさい。ママのほうが正しかったでしょう 」


子どもは 黙ってうなづくが ・・・

  その心には 冷たい隙間風がびゅうびゅう吹いてくる。

< もう二度というもんか。ママなんかきらいだ >



子どもは 無口になり

話さねばならない大切なことまで ・・・ 胸にしまいこんでしまう。


それを発見して ・・・

「 何故いわなかったの! 」と叱り なじる母。



もうこのお母さんは ・・・ 母とはいえません。


子どもにとって

  ・・・ 顔をみるのもいやな むごい人間としか映らない。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 17.競わぬ心 : 驚き

2010-12-11 05:43:20 | Weblog
驚いてくれる母親ほど 魅力的なものはありません。


どんなときでも 母はびっくりするほうがいい。

  ・・・ 子どもは 驚く母が好きだ。


「そんなこと知っているわよ なによいまごろ」ときめつける母

知ったかぶりをする母は

  ・・・ 子どもにとって いやなお母さんです。


眼をみはってくれる母がいればこそ

  ・・・ 子どもは 生きる張り合いが出てきます。



「お母さんて料理や家事のことしか知らないんだね」

  子どもはいいながらも

  ・・・ むしょうに母が好きでたまらないといった風情をみせる。


「あら こんな車が発売されてるの」

  母は 子どもとテレビのコマーシャルをみてびっくりする。

まってましたとばかり ・・・

小さな息子が 十数種類の車の名前を並べてたてて

  ・・・ 得意になって ぺらぺらとしゃべりまくる。


・・・ 母は しきりと感心しています。

・・・ 息子は 生きがいにみちた顔つきをしています。



母と子の会話・コミュニケーションには ・・・ 母の驚きが必要です。




* 2010.11  東ブータンで