気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・ 95.無償のはたらき : 虐待 ・ 蒸発

2010-12-21 12:15:02 | Weblog
「自分」にすがりつく母

憎悪や嫉妬の感情が無償の愛情よりも強い母 ・・・


そうした母親が子どもを虐待し

  自分の幸せだけを求めて愛人と家出してしまうお母さんです。



自分の努力や奉仕が

  何か形のあるものになって戻ってこないと満足できない母

愛の見返り品を子に期待する母 ・・・


そうした母親が憎悪や嫉妬にかられると

  突如として子どもを殺したり 蒸発してしまったりするのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 94.無償のはたらき : 欲求不満

2010-12-21 09:00:15 | Weblog
人間の憎しみは欲求不満によって起こってきます。


自分の楽しみたい時間が子どもに奪われてしまうときや

したいことが子どもによってさまたげられるとき

  ・・・ 母親は 欲求不満におちいる。


また被害意識からも憎しみは生ずる。


毎日せっせと子どものためにつくしているが ・・・

  いったいこんなことをしていて自分は 何を報いられるのだろうか。

  何も還ってこない。

  ただ働きにすぎない。

  大人になれば

    私のことなどほったらかしてどこかへいってしまうだろう。

  ああ バカらしい。

  私はどうしたらいいのか ・・・


といった不安や被害意識からも 憎しみは芽生える。


いずれも 「自分の幸せ」 「自分の要求」 「自分の利益」が

  ・・・ 発火点となって 憎悪が燃えるのです。



子どもを捨てる母は ・・・ この憎悪を抑制できない人です。


思いとどまれる母は ・・・

  憎しみの火の元にある「自分」を抑えるか

  他のことに転移できる人です。



嫉妬の心理も憎しみが背景となっています。


そして

嫉妬や憎悪は

  人間から冷静な知的活動をマヒさせ 自己の統制力を失わせる

・・・ と 心理学者は指摘しています。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 93.無償のはたらき : 子殺し ・ 子捨て

2010-12-21 07:00:23 | Weblog
子殺しとか子捨てといった事件に

  世の親たちは眉をひそめ 理解不能の異常事だと驚くが

ごく当たり前の健全な母の心にも

  子どもを捨てたいという思いはひらめくのです。



その場合

  ・・・ ほんとうに捨ててしまうか


それとも

憎らしいと思った子が

  ちょっとでも離れると気になり

  病気にでもなると すぐ最悪の事態を予想して心配する

といった憂いと痛みの愛のほうが強く働いて

  ・・・ 思いとどまるか


そのちがいは どこから生まれてくるのでしょうか。

                        ( 93へつづく )




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 92.無償のはたらき : 憎しみ

2010-12-21 05:56:53 | Weblog
母が より高い精神性をもとうとしても

そこは人間のことですから

憎しみや自己嫌悪 あるいは 倦怠感や嫉妬に

  ・・・ 悩み 苦しむこともあるでしょう。


当然のことです。



どんな母親でも一度は二度は 子どもが憎らしくなって

  ・・・ 殺してしまいたい衝動にかられることがあります。

              ( あるかもしれません ・・・ )


子どもがいうことをきかないとき

一日中 ママ ママとまとわりつかれるとき

子どもの数が多くて 毎日あわただしく わずらわしいとき

病身の子で いつも心配や気苦労が多く手のかかるとき など

  ・・・ 母は ひそやかな憎しみをいだくものです。



「 成人した美しい娘が
 
    周囲の賞賛を浴びてニコニコしているのをみていると

    ・・・ 心の奥底に 同じ女として 嫉妬を感ずることがある。


  この子が幼いころ いったい夜中に何度起きて

    乳をやり おむつをとりかえてやったことだろう。


  病気ばかりして苦労をかけてきたくせに

    一人で大きくなったような顔をして

    ・・・ と恨みたい気持にもなる 」


  と ・・・ あるお母さんは述懐していました。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 91.女・妻そして母 : 甘言にだまされることなく

2010-12-21 04:45:22 | Weblog
「女」と「母」は ・・・ ちがいます。


「女」としての幸せを求める母には

  宗教的とさえいえる融和性にとんだ創造力は生まれてこないでしょう。



こうした「母性」を大切にしてこなかったのが

  戦前 戦後を通じての日本の政治です。


妻妾(さいしょう)同居の苦痛を強い

  姑の支配下で苦しめ 身分差におしこめてきたのが

  ・・・ 過去の支配体制です。


しかし それにも母は耐え 忍従しながら

  「母性」を守り ・・・ 立派な人材を育ててくれました。



いままた その母性を「女」という低い次元に落そうとする声が

  ・・・ さかんです。


こんどは「進歩」という仮面をかぶり

  「人間として」などという甘美なコトバで

  ・・・ 母性の破壊をくわだてています。


「非凡」と「家脱出」が ・・・ それです。


・・・ 惑わされてはなりません。



お母さんがたは ・・・

自分のなかに ごうごうと鳴り響いている「母心」の声

  同化が生む新しい創造と発展に ・・・ いつも耳を傾けて下さい。


男と並びくらべられる低い「女」に戻ることなく ・・・

それを超えた 父(夫)ともに歩む高みの「母」に自分がなることを

  ・・・ 忘れないで下さい。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 90.女・妻そして母 : 自覚

2010-12-21 04:02:21 | Weblog
ある若い母が語ってくれました ・・・ 。


「 身長170センチとか

  スポーツマンで さっぱりした男の人でなくてはダメとか

  子どもは二人でよいとか

    ・・・ 結婚前の自分の言葉が 恥ずかしいくらいです。



  いままでの私は

    すべてにいい加減で なげやりで 軽薄だったようです。


  責任とか役割の重さは分っていましたが

  子どもをもってはじめて

    このころがりこんできた別の運命を前にして

  人生は もっと思いつめたものでなければいけない

    ・・・ と思いました。


  この子の人生が 夫と私にかけられているのですもの 」


彼女は 深い吐息をつき

  結婚前にはみられなかった落着いた口調で語っていました。


・・・ うれしい話です。



彼女は 父(夫)と子に融けこみはじめているのです。


大きな力が 自分たちをつつんでいるのだ

  ・・・ という自覚にめざめつつあるのでしょうね。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 89.女・妻そして母 : 真剣になる

2010-12-21 04:01:48 | Weblog
「女」をしばる怨念(おんねん)

皮肉で陰気な眼差し

ヒステリックな生理などは ・・・

  母となり 育つことで

 そして

  子どもという新しい生命をいつくしむことで 消去されてゆく。



それだけ 人生に ・・・ 真剣になるのです。


自分だけの生きがいの人生ではなく

  他の者をつつみ 融け入る人生に ・・・ 真剣になる。



子どもという もっとも確実な生命を手にしたとき ・・・

女の人は

ただ漠然と人生の可能性や喜びを求めて さすらい生きる自分を捨て

  「新しい宿命」に従って

    ・・・ 真剣に生きようという気持になるのです。


浮ついた 冗談事として 本気で取り扱おうとしなかった

  人間の信頼や愛

  捧げる喜び

  真面目に物事を考えることの尊さが

    ・・・ 潮騒のように押しよせてくるのです。




* 2010.11  東ブータンで