気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

母 ・・・ 58.牛の歩み : 母が 母(牛)にかえるとき

2010-12-16 13:38:17 | Weblog
戦後日本の母は めざましく進歩しました。



しかし
 
そのために 父(馬)になろうとし ・・・ 父は 無力化しました。


なぜでしょうか。


父親は 馬のような生き方に疲れ 馬文明にげんなりしたが

  ・・・ 牛に変わることはできない。

そんなことをしたら 競争に負けてしまう。


母は 牛のように黙々とした生活がいやで

  ・・・ 馬のように駆け回りたい。

だから ・・・ 牛になるのをいやがる。


父は 馬文明に乗りはじめた母に押され 日に日に

  ・・・ 中途半端な悩める無気力な人になっていったわけでしょうね。


父の無力は ・・・ 人間社会の不幸です。



母が 母(牛)にかえるとき ・・・

  どの家庭にも もっと素晴らしい安定力がよみがえるのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 57.牛の歩み : ノロノロ歩き

2010-12-16 09:11:56 | Weblog
子どもにも 馬のような俊敏さは必要です。

力も速さも もたせなくてはなりません。


だが それだけでは ・・・ 未来は悲惨です。


牛のねばりと重荷に耐える息の長い

  人々の暮らしに役立とうという心がなくては

  ・・・ ヒステリックな病的社会をつくるだけのことです。



馬は 進歩的でカッコいいかもしれない。

牛のノロノロ歩きは ブザマでしょう。


けれども 人間は

  進歩にのみ夢中になると ・・・ 傷つき 崩れます。

革命家の失敗は ・・・ それです。



伝統を重んじない進歩的改革は ・・・ 必ず短命なものです。


信長や秀吉と 家康をくらべてみてください。

家康は 息の長い牛のような人です。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 56.牛の歩み : 不休

2010-12-16 06:15:15 | Weblog
自然というものは ・・・ じつにゆったりとしています。


黙々と樹木を育て 美しい花を開いて 私たちを慰めてくれます。


悠々たる大河は

  人間の心に ひろびろとした抱擁力を与えてくれます。


自然は せっかちではありません。



これを相手に生活してきた農民は ・・・ 根気強い。


その農民も 馬型文明に押し流されて

いまでは 土地を売って金もうけをする

  ・・・ いやしい人間に変ってしまいました。


牛のようにゆったりとした農村をすてて

  馬のようにあわただしい都会にやってくる若者たちは

  ・・・ 孤独な不安におびえ 虚無的になっています。



いずれをみても 現代は「牛文明」を必要としている。

つまり 「母の不休」のエネルギーを求めているのです。


子どもは その「母」の栄養素を飲み 食べて育つ。

父の馬的行動を 母が牛型の心で補い

  その安定したなかで ・・・ 子どもは安らぐのです。




* 2010.11  東ブータンで




 

母 ・・・ 55.牛の歩み : 牛のような母

2010-12-16 05:35:12 | Weblog
母は ・・・ 牛型であって欲しい。


競争心を燃やさず おっとりと歩んでもらいたい。


能率ばかり考えないで 牛のようにのんびりと

  しかし 確実に一つ一つやりとげるような生活を送っていただきたい。


そうでなくては

  ・・・ 子どもの心の底に響く教育はできないのです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 54.牛の歩み : 馬のような母

2010-12-16 04:22:02 | Weblog
馬のような母は ・・・

ねばり強さよりも 華麗さを好み

  線香花火のような 一瞬の美しさに惹かれます。


  虚栄を喜びます。


  外に出たがります。


  勝気です。



勝気の人間は

「暗示されやすい側面をもっていながら 我が強い」劣等感があるため

  「強いふりをする」 ・・・ といわれています。


流行を追い回す母

性的魅力を誇示する母

攻撃的な女性は

  ・・・ たいてい強気な 勝気な人間です。



馬のいななきには 戦闘性がひそんでいます。

馬上ゆたかな人には 支配欲がみなぎっています。


もし母が そうだったら ・・・

子どもは 自信のない 服従心の強い

  ・・・ ひとりだちのおそい子になります。


馬型の支配タイプの母をもち 弱気に育った子は

  ・・・ やがて 自分の子どもにも支配的になるものです。


  ・・・ こわいものですね~。




* 2010.11  東ブータンで




 

母 ・・・ 53.牛の歩み : 急がず・休まず

2010-12-16 04:21:05 | Weblog
「駆け足」から 「ゆったり」へ ・・・ 。



あきっぽい 猫の目のようにくるくる変る母から

  どっしりと落着いた 息の長い母へ変ろうとするのも

  ・・・ そのあらわれです。



フリーセックスだ ・ テニスだ ・ ダンスだ ・ ヨガだ ・・・
 
  と 「外」に向いた母の目を

じっくりと家事にとりくみ

  人間教育に参加する母の内なる目へふりむけようというのも

    ・・・ その努力の一つでしょうね。



母の尊さは ・・・ 牛の生活力なのです。


急がず 休まず ・・・
 
  歩みは遅くとも 大地に足をふみしめて

    黙々と進む「ねばり」が ・・・ 母のえらさです。




* 2010.11  東ブータンで





母 ・・・ 52.牛の歩み : 馬から牛への転換

2010-12-16 04:20:18 | Weblog
いま 日本中を吹きまわり

  席巻(せっけん)している文明は ・・・ 馬型文明です。


競争・スピード・スマートさ・華やかさ・劇的美しさ

  かっこいいというコトバすべてが

        ・・・ 馬の晴姿 といっていよいでしょうね。



「兵馬の権」とは むかし「権力」を意味していました。

馬文明は 「力の文明」でもあります。


私たちの毎日の不幸は

  この馬文明に憧(あこが)れ

  ・・・ 馬蹄(ばてい)にふみつけられているところにあります。



もう一度「牛型文明」を見直そうじゃないか

  ・・・ という声も起こっています。


「成長よりも安定と福祉を」

  ・・・ この訴えも 馬から牛への転換の声でしょう。


受験戦争で 子供が自殺するような社会から

  もっとゆったりと地についた生活に戻ろうじゃないか

  ・・・ という反省も同じです。



「父文明」から ・・・ 「母文明」へ。


駆け足の「進歩」から ・・・ ゆっくりした「伝統」へ。


  ・・・ その叫びは 巷(ちまた)にあふれています。




* 2010.11  東ブータンで