きの書評

備忘録~いつか読んだ本(読書メーターに書ききれなかったもの)~

とうとう近松門左衛門を読むまでになった

2018-10-22 09:09:19 | 書評
 といっても現代語訳だが。
つい先日横を通った曽根崎心中で有名なお初天神の話だそうで、
読んでみたが、案の定「金が足りなく行き詰まって心中」の話だった。
 
 あれで、もし足りてたらどうなるんだろう。
めでたしめでたしで終わるのかな。
それとも、また予期せぬ困難が2人を襲ってきて、
絶対幸せにはならないようになっているのか。
 
 一番最初の飛脚の話の現代語訳の人すごい。
訳しても5,7,5調とは。
訳者は全部、本当に江戸時代の人たちが喋るのを聞いていた時代の人だ。
って、これ現代語訳でこれなんだから、浄瑠璃の舞台などのほんとの話は、
ほぼ何言ってるか、現代人にはわからないのだろうね。
本当に江戸時代の人たちは、こんな表現でちゃんと内容理解できていたの??
ていうか、これらはそれまでの歴史ものとは違って、
世話物(せわもの)と呼ばれて、現代風の話という意味だそうだ。
これで現代風!?
もうはっきりいって意味不明なんだよ。そこかしこが。
 
 大阪の話だというが、そんなに会話の部分が大阪弁ぽくなかったけど、
なんでだろ。
「返す金はない」「なんでやねん!」では、緊張感がないからか。
 
 文化の交流がなくて伝播しなかったとしても、
洋の東西を問わず、結局人は誰かを舞台に上げ、
何かを演じさせて、それを見て楽しむ行為を自然に発明するものなのだろうか。
 
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