片方のロッカー部(裏側)が傷んでいたので、弱くなった部分は削り落とし、脚に深く縦にアンカーを埋め込んで、巻き込むようにエポキシ樹脂で固め、強化しました。
もともとここのホゾにはカンヌキが打ち込んであって、抜いてみたらドリルの刃、思わず笑っちゃいました。
多分下穴を開けて木のカンヌキを打ち込むところ、途中でドリルの刃が折れてしまいあ〜悲し〜、抜こうにも抜けずそのままいっちゃえー、と言ったところでしょう。
スペインらしくオリーブの木のようで、とても丈夫で硬い素材です。
スクレーパーで古い塗料を落としている時、スペインを旅した時に教会で同じような香りがしたのを懐かしく思い出しました。
祭壇やベンチ等オリーブの木が使われていたのか、その匂いだったのかなぁ。
木目は入り組んでいて、木肌は少し油っこさも感じる奥深い艶があります。
仕上げは着色オイルフィニッシュをすり込むように塗って拭き取りました。
風格を感じさせる揺り椅子がよみがえりました。
これにはやはり草で編み込んだ座面がぴったりです。楽しみ。