ジャングルチェア 部材木取りから加工組み立てまで

2019-09-16 | 椅子
ジャングルチェア
なんでこんな名前になったかというと、椅子枠が組み上がり、あとは座編みを残すのみという状態の時にうちの子がまだ小さい頃に中に入って貫をつかみ、登ろうとしてまるでジャングルジムで遊んでいるかのように見えて、この椅子の名前はジャングルチェアにしようと決めました。
その息子達ももう家を離れています。頼もしくて嬉しいやら寂しいやら。子育ての時間なんてあっという間ですね〜。

 
素直な目の通った丸太を割り、皮、白太を除いて貫の材料にします。
焚き木にしか見えないけどどっこい、素晴らしい椅子の材料です。
ナラ、サクラ、クリ、クルミ、タモ、セン(ハリギリ)などなどの広葉樹は生の時、とても柔らかく割りやすいのですが、乾くと硬く加工しにくくなります。

 
ジャングルチェア2脚分の部材です。
ホゾ先を強制乾燥中。ホゾの太さを約5%太く加工しておき(例えば直径18ミリの穴の場合、19ミリに加工)、強制乾燥すると細くなりちょうど良い穴との相性になり、その時接着剤を入れて一気に組み上げます。
その塩梅は長年の慣れと勘です。
すると、通常の生活湿度に戻した時、ホゾも元の太さに戻ろうとして、長年緩みのない椅子ができあがります。

 
この椅子の場合水平方向に入る貫は同じ高さになるため、穴の中でホゾが喧嘩し合う所を拝むように切っておきます。

 
通しホゾにはクサビを叩き込みしっかり固めます。
左右真ん中と三方から座れる椅子です。

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