フトイによるアンダルシアこどもいす座編み

2022-09-25 | 椅子
高齢化により座面編み用の七島いの栽培状況が危ぶまれ始めてから十数年が経ち、とうとう手に入れる事が困難になってしまいました。
特に国東産のものは超高級素材となってしまい高嶺の花です。
私も仕入れているだけの一方的な消費者なので何も言えず、自分で大分まで行って育てたいと思った時期もありましたがそうもいかず、25年以上お世話になりっぱなしでした。
ありがとうございました。
あと椅子30脚分くらいの在庫で終わりです。
座編み教室も予定数が終われば七島い編みは終了します。
ペーパーコード編みは変わらず座編み教室も可能です。

大好きな椅子の座編みを続けたい、今まで作ってきた椅子の編み替えにも当然責任を持ちたいので、代わりになる素材を探していました。
昔から座編み椅子も製作されている松本民芸家具で自社によるフトイ栽培が2017年から行われていると知り、縁を頼りに今年の春から栽培のお手伝いをさせていただく事ができました。
なんと栽培地が大町市内、車で約20分という身近なところでした。渡りに船でびっくり。
夏の収穫にも参加させていただき、いくらか分けてもらうことができました。
いろいろに感謝しております。

 
そして今回、自分の手で刈り取ったフトイで初めて座編みしてみました。
フトイによる座編み作業はもちろん楽しく、終始嬉しくてにやにやしながら編み進み完成。ひとりで感動していました。(傍で見てたら変態?)

 
フトイはヨーロッパで伝統的に椅子の座面編みに使われてきた、カヤツリグサ科の植物です。
見た目、強度、耐久性、作業性も申し分ない素材です。
慣れてきたらフトイによる座編み教室も再開しようと思っています。
この先、自分でフトイも栽培し、森から木を分けてもらって椅子を作る事がライフワークとして続けていければ幸せな人生と思います。

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