ボール盤にて脚4本の穴あけ。30mmのキリ、ボアビットで貫通します。
表面を基準面にして、そこからどの角度にどれだけ開くかを図面から導き出し、ボール盤の定盤に飼物をして、クランプで固定しあけます。
座面が前傾しているため前脚は、脚の開きプラス座面の前傾分角度がつくのでボール盤に固定するのにコツがいります。
逆に後脚は座面が前傾している分、座面に対しては直角に近い角度なので、左右の開き分だけ考慮して定盤に固定しあけます。
丸ノミで座る面を叩き仕上げ、表面の縁を銑で削り仕上げます。
深い部分に向かって放射状にチョークで目安の墨を入れ、それに沿って削り進みます。
この丸ノミの荒い跡が、座ったときのほどよい摩擦を生んで、座り心地を左右します。
材料の巾に余裕があったので今回の木取りは、木表を上面にしました。巾43mmに仕上げようとするとかなり大きな材料でないとなかなかとれません。
木表を掘り込んだ表情も変わってきて、一番深いところに年輪が輪になって出て来るのでこれも綺麗です。
試し座り
生木なので濡れてて冷たーい。
理科室の椅子に、飼い物を飼って座面の仕上がりの角度にし、座ってみます。
座り心地良好良好
とても嬉しい瞬間です。