揖斐川の堤を七里の渡し跡から上流方面へ歩く。住吉神社を越えると、「男はつらいよ」によく出てくる柴又と江戸川の雰囲気に少し似てるように思いました。柴又へはいっぺんしか行ったことがないけれど。
洋館があるということくらいしか知識がないまま、六華苑に行ってみました。揖斐川の堤から道路を渡ったらすぐ。
ここは、二代諸戸清六という人のお屋敷だったものが現在は市の所有となっていて、公開されているということだそうです。諸戸さんという人は家業が山持だったそうです。資産家、実業家だとWikipediaには書かれています。
そしてこの洋館は、ジョサイア・コンドルという人の設計になるそうです。私は諸戸さんという人もコンドルさんという人にもお会いしたことはありませんが、鹿鳴館やニコライ堂を設計した人がコンドルさんだと聞けば、それはさぞ偉い建築家なのだろうと思いますし、そんな偉い建築家を我が家の建築に招聘できる諸戸さんという方も、すごい人に違いないと思うのです。
燦燦と光が届く洋館は素晴らしい。もちろん難しいことはわかりません。しかし、洋館を表看板として、うしろにある和館がいいです。なにがいいって、見学者は和室なら腰を下せるし、廊下から足を投げ出して池水庭園を眺めることができます。直射光を浴びると暑いものですが、廊下から庭を眺めると涼しい風が入ってきてとても気持ちいい。ほとんど平面とはいえ、弥冨から歩いてきた身。やはり和室が勝る。願わくば、そのまま横になりたいものです。きっと2,3分で眠ってしまうに違いないと思い、後ろを振り返って驚いたのは据え置き型の大きなエアコンがあること。水辺が近いとはいえ、夏は暑いのでしょう。
庭に出て、池の周りをぐるっと歩いてみる。レストランでは、参加者の衣装からパーティーが開かれている模様。洋館のうしろに和館が接続されているのも面白いものです。洋館二階のベランダから庭を眺めているのは、1号線を歩いているときに見かけた夫婦らしきお二人。ここにいるということはやはり地元の方ではないということですね。私と同じように、弥冨か長島(JRか近鉄か、さらに名鉄の可能性もある)から歩いてきたわけでしょう。池に映る洋館が涼しげです。花ショウブ(だと思う)がきれい。
気持ちが引かれる六華苑でした。紅葉のころにもう一度訪ねてみたいものです。
六華苑というネーミングはどこから来ているのだろう?桑名城の跡は九華公園。六とか九とか華とか、桑名は謎です。
(つづく)
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