ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

そうだ 京都、行こう。(5)

2011-12-13 19:26:16 | PiTaPaで歩く

  光悦寺を後にして、紙屋川沿いの鏡石通を下っていくと、「しょうざん」の横を通って、京都の街中へ出て行きます。
  佛教大学を左に見ながら、鏡石通を離れて住宅地の中を南下します。このあたりは閑静な住宅地という雰囲気です。敷地もゆったりしていれば、家屋もどことなく優美な雰囲気です。カトリック衣笠教会のところで大きな道路に出ました。左手には今朝、北大路から歩いた北大路通です。正面は西大路通。ほぼ東西に走る北大路通はこの交差点で南向きに折れ、西大路通と名前を変えるわけですね。左手には金閣寺。やはり人気ある観光地です。バスも人も多い。ここを過ぎ、さらに南へ歩くと「わら天神」なる神社が。笑うのかな?。ネーミングに興味を持って、入ってみると宮参りや七五三(だと思う)で参拝者がけっこういます。安産祈願の神社として京都では有名なんだそうです。そう思って参拝者を改めて眺めると若いカップルが手を合わせています。二人は夫婦なんですね。神社では「わら天神」と言われるようになったいきさつを次のように説明しています。

古来より稲わらで編んだ籠でもって神饌を捧げており、やがて抜け落ちたわらを、安産を願う妊婦さんが持ち帰るようになりました。後にそのわらを切り取り、安産のお守りとして妊婦さんに授与するようになったのです。そのわらのお守りの珍しさから「わら天神宮」という名称が広まり定着しました。

 へぇ、勉強になったと満足して、西大路通をさらに南下したのでした。実は、どこといって行きたいところがないのです。この季節ですからイルミネーションを見て帰るのもいいなと思っていました。ところが、この季節の名物、ロームのイルミネーションは今年は中止になったそうです。電力不足に配慮したとのことです。ほかにないかと探したら、烏丸御池の新風館という商業施設があって、そこのイルミネーションが楽しそうです。つまり、暗くなるころに烏丸御池に着けばいい。急ぐこともないので、歩いていきます。
 平野神社を左手に見て、ほどなく北野白梅町。学問の神様、北野天満宮の近くですね。この辺りは割とよく知っています。10月にも次男とお参りをしました。ご利益は…きっとこれからでしょう。さらにまっすぐ南へ南へ。佛教大学と名前の入ったウェアを着た女性たちが歩道を走っています。陸上部のトレーニングでしょうか。大将軍という頼もしそうな地名のところを通って、やがて丸太町通と交差。すぐ先にJR山陰線の高架。ということは、交差点の西側は円町駅ですね。8月にもこの付近を歩いています(仕事でした)。
 上流は紙屋川と呼ばれた天神川の暗渠をまたぎます。つまり、光悦寺のそばから、ほぼこの川と平行して歩いてきたわけです。やがて御池通。左折して御池通を東に向かいます。後は黙っていても烏丸御池に着く勘定です。地下鉄東西線に沿って歩くと、JR二条駅。駅近くの牛丼屋さんを見て思ったのは、京都の街中には「なか卯」が多いということ。全国的な勢いなら「吉野家」や「すき屋」が多いはずなのですが、ほとんど見かけませんでした。京都は「なか卯」天国なのかも知れません。

   不思議なことに御池通はいつしか押小路通と名前が変わっています。中京中学校の南を通ったら、二条城のお堀の南側。晴れているのにまた時雨に見舞われました。堀川通の交差点あたりで北側に虹。徒歩の移動は楽しいものですね。
   鉤型に曲がって御池通に戻って見えたのが、京都市立芸術大学ギャラリー。@KCUAと書いてアクアと読むのだそうです(kyoto city university of arts gallery)。ネーミングまで洒落ていますね。その隣が京都堀川音楽高等学校。これも京都市立。さすがに京都市。芸術にも抜かりなくお金をかけているわけです。
  そしてほどなく烏丸御池。このあたりになると観光客より地元の人たちでいっぱい。新風館はもともとNTTの歴史ある建物を利用していて、この建物が京都市登録有形文化財だとか。でも中の商業施設は私のような者にはどうみても不釣合い(若い人向けのように思われる)ですので、イルミネーションはあきらめました。


  このまま地下鉄に乗ってもよかったのですが、暗闇の中を一気に連れて行かれるのも切ないので、烏丸通を京都駅まで歩いてみることにしました。途中の交差点で、マンションに取り込まれた月を発見。
  東本願寺の前を通過して、もうすぐ京都駅。ビッグカメラは、以前は京都近鉄だったっけ。とにかく、地元の人と観光客で大変な人出の京都駅周辺。やはり昔も今も都なんでしょう。


  京都駅ビルに来ると、私は煙と一緒で高いところに上ってしまいます。東広場から空中経路を通って、大空広場へ抜ける。それから長い階段を下りるのがパターンになっています。空中経路から見る京都タワーが、ちょうどたそがれ時できれいでした。大空広場から南東を眺めると、なんと京都駅の南側にも京都タワーが!。いえいえ、京都タワーの亡霊ではありません。ガラスに映ったタワーなのでした。

  一日よく遊びました。例によって、距離測で測ってみると、およそ15kmを歩いているそうです。


(おしまい)

 


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2 コメント

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京都に行きたくなりました。 (ini)
2011-12-14 23:10:30
おじゃまします。

京都歩き旅、とても楽しくそして懐かしく読ませて頂きました。

30年前に学生時代を過ごした街、4畳半の下宿は紫野で今宮神社のすぐ近くでもずっと住んでて、結局あぶり餅は一度食べただけでした。
まずいわけじゃないけど。

確か就職前にあわてて免許を取りに通ったのは光悦自動車教習所だったと思います。

いつも通る大徳寺では、住職さんのありがたい話を直接聞いたきいたこともあります。
そのときの「心配するな、何とかなる」っていうフレーズは30年たってもピンチになるといつも私の頭に浮かんできます。

15キロの歩き旅、凄いですね。
紅葉の写真もどれもとても見事です。
いい時期に行かれたと思います。

そうそう、なか卯、王将、天下一品、どれも学生時代の強い味方でした。
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自動車学校 (きすけぐみ)
2011-12-15 09:35:34
iniさま、いつもつコメントをありがとうございます。

光悦自動車学校が母校?でしたか。私が通った日は休校だったようで、人気がありませんでした。
偶然にもかつてのiniさまの生活エリアを歩いていたわけですね。私にとっても嬉しいことでした。京都へ行きたい、でも紅葉のいい季節で、人混みが苦手なので、こういう選び方、こういうコースになってしまいました。体ひとつで歩いていると、寄り道自由、休憩自由で楽しいものです。
あぶり餅。私は食べませんでした。しょうざんにターゲットを絞って早く行きたかったからです。残念でした。次の機会に。
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