社会人から教員に ~40代後半での教員採用試験体験記~

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「緩さ」に流されない

2012-05-04 06:46:00 | アニメ好き教師
教員経験ゼロで、民間からこの世界に飛び込んだ私にとって、昨年度(特に前半)は、正直試行錯誤の連続でした。今、思い返してみると、一番苦労したのは「生徒や他の先生方との距離感」だったような気がします。別の言い方で表現すると「私は遠慮し過ぎていた」ということです。

民間企業と学校(勤務校)との違いはたくさんありますが、そのひとつに「緩さ」があります。年若く発育途上の生徒たちが「緩い」のは当然として、大人として生徒たちを指導すべき教員側にも「緩さ」があるのです。民間企業には「黒字を出すという全体目標」があるため、「緩すぎる」人や「緩すぎる」部門はやがて淘汰されます。ところが、学校ではよほどひどくないと淘汰されず、緩いことが緩いと指摘されにくいので、私の目からは「緩すぎる」ように見える先生方が結構たくさんいらっしゃるのです。

昨年度の私は、正直、「緩さ」に妥協して「一見やさしい対応」をしてしまうことがありました。その理由は、「まだ学校に慣れていなかったから」「民間時代と違い、黒字を達成する執念や、上司による厳しい管理がなかったから」「1年の試用期間中に余計な波風を起こしたくなかったから」など。

でも、今年度は違います。「一見やさしい対応」は、特に生徒たちに対しては結果的に「全然やさしくない対応」であることがわかったので、自信を持って「当たり前のルールを守らせる指導」「厳しい(=本当の意味でやさしい)指導」をやっています。また、1年間教える内容や学校のスケジュールが把握できたので、民間時代には当たり前だった「半年以上先を見越して先手を打つ仕事」を始めています。今後は「緩さ」に流されることなく、いい意味での民間スピリットを生かしていきます。

・・・・「いいわけだね」「遅すぎるよ」「去年も似たようなこと言ってなかったっけ?」というご指摘には、素直に「スミマセン」と言わせていただきます(^^;)。
(※4月30日に一度掲載した記事を一部変更し、再掲載しました)

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