「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

なるほど数には困らないロシア軍の募兵<ウクライナ紛争2023年11月

2023-11-07 21:47:22 | ウクライナ紛争

ロシアの受刑者、「特別軍人」として兵役登録容易に…前線派遣が加速する可能性
2023/11/04 19:42
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231104-OYT1T50140/

この方式は、ワグネルが去年開発した方法です。ワグネルが募兵したのは約5万人と思われます。
去年の2月時点のロシアの刑務所の囚人は約42万人だそうです。先月まででそれが約26万人に減少しているようです。その差16万人ーワグネル分5万人=11万人。ロシア国防省はワグネル方式を利用しているとは言われていました。今年は36万人応募兵があったようなことをロシア国防相は発言していましたが、そのうち11万人は刑務所で集めたようです。

それをスピードアップして、手続きは省略して刑務所で「特別軍人」として登録したら、即入隊できるように規則を改革したとのことです。
まだ26万人いるから、どんどん前線に送り込もうと言う考えのようです。

そのうちロシアの刑務所は、カラになるかもしれません。戦争で経費がかさんでいますから兵員募集と刑務所経費削減の一石二鳥を考え出したようです。

前線の弾除け用のロシア兵の場合・・・
「はい!突撃!」
の世界ですから訓練も経験も必要ないわけです。

ワグネル方式だと・・・
10人前後の小グループを5組編成します。
このうち4組は、囚人兵です。
この4組が間を置かず順次突撃します。
5組目がワグネルの傭兵で、この5組目が塹壕のウクライナ兵を仕留めるという、恐ろしくも効果的な方法です。

バフムトのウクライナ兵の話だから、多分本当だと思います。

ロシア兵は間抜けで愚かだけど、ロシア式人海戦術はかなりの効果があります。5組目まで殺さないと塹壕のウクライナ兵は撃破されます。これが今年の前半にバフムトで繰り広げられた地獄の戦闘です。

戦争は、本当に嫌ですね・・・


ウクライナ紛争の行方<2023年11月4日

2023-11-07 21:46:13 | ウクライナ紛争

全然停戦の話は、出てきませんね。
アメリカは、当座の援助を決定しました。

『米、ウクライナ追加軍事支援を発表 4.25億ドル』
2023年11月4日午前 6:25 GMT+912時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CWAOQZT5W5P5VJILPSVFOBEQBA-2023-11-03/

先月は、ドイツが2000億円規模の援助を決定したと思います。少なくとも応援団からは、停戦提案の気配は見えません。ロシアとウクライナからも停戦の話は聞こえて来ません。戦争は来年も続行のようです。

現在の戦況は、南部戦線はほぼ膠着状態です。ウクライナ側の広報もついに、「ゆっくりとだが確実に前進している」の言葉が消えました。ついに攻撃とん挫のようです。
東部戦線では、ロシア軍が主に3か所くらいで圧力をかけているようです。ウクライナは、今のところ持ちこたえています。
2023.10.31
バフムート方面のロシア軍は大幅に強化され、防衛から積極的な作戦に移行
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-forces-in-the-bakhmut-area-were-significantly-strengthened-and-shifted-from-defensive-to-active-operations/


また冬が来ます。ロシアは去年と同じことを計画していると思います。電力や社会インフラ攻撃です。巡航ミサイルの使用量が減っているようですから、寒くなってから巡航ミサイルとドローンを大量に飛ばして攻撃するのではないかと思います。
ウクライナ軍は、その対応に追われて攻撃どころではなくなると思います。

そしてウクライナ軍には困った問題が発生しました。今年の南部での無理な反撃作戦でかなりの人的被害が出ているようで新兵の徴集が難しくなっているようです。
最近ではウクライナ兵の平均年齢が43歳だそうです。
つまり20代30代の年齢層はいなくなり、40代~60代に新兵の年齢層が上がっているから平均年齢が上がっているのであろうと思います。
今後、徴集されるウクライナの新兵は40代~60代である可能性があります。

普通に考えても40代~60代なら、後方の支援業務が限界だと思います。前線の実戦部隊に送り出せる兵士の数はもうすでに、相当減っているのではないかと思います。もし、40代~60代の兵士まで前線に送らなければならないような事態が起きたなら、前線での戦闘力は極端に低下すると思います。

仮にウクライナ政府がいくら戦闘命令を出そうと爺様兵ばかりになれば、普通に無理でしょう。

爺様兵までバタバタ戦死して、全部の数が大幅に減らないとウクライナ政府は、兵士の数が勘定できないのかもしれません。

新兵の募集現場では、相当強引で乱暴なことも行われているようです。

前の記事で紹介したこの記事の下部の「関連記事:」の欄にその様子を書いた記事が列挙されています。もちろん、それが事実かどうかは不明です。

『米タイム誌、大統領の頑固さがウクライナの柔軟性や選択肢を狭めている』
2023.10.31
https://grandfleet.info/us-related/time-magazine-presidents-stubbornness-is-limiting-ukraines-flexibility-and-options/

もう追加動員も限界に近付いている可能性があります。武器や金があっても戦えない状況が、やがて起こると思います。

今もロシア軍は、かなり圧力を加えているようです。北朝鮮から砲弾100万発を仕入れたようですから、冬の攻勢は、ほぼお約束済みです。

聞いているとどこでウクライナ軍が何を破壊した・と言う話ばかりで一見ウクライナ軍が優勢のような印象はありますが、実際はウクライナ軍の反転攻勢は頓挫しているようです。ロシア軍が逆に東部で圧力を強めているように見えます。判定するとロシア軍が、やや押し気味と言ったところだろうと思います。

そして来年3月のロシア大統領選挙が終われば、ロシアは戦争の決着を付けるために私の推測では、大幅な追加動員を行うと思います。準戦時体制に移行するかもしれません。本格的な戦争に移行すると思います。

仮にそうなったとすると、いくら西側が武器や資金を送り込もうと、それを使って戦うべきウクライナ兵が全然足りないと思います。

ウクライナには残念ですが、兵士が不足して高齢化しつつある現状では、ゆっくりと負けているのと同じだと思います。どの時点かでその限界点を超えてしまうと、一気に敗勢が濃くなると思います。

そうならないとウクライナ政府には、事態が理解できないのであろうと思います。

それらを考え合わせると来年の半ば過ぎには、大勢が判明すると思われます。秋までは、持たないと思います。来年の冬は、ウクライナ市民は電力やエネルギー不足で寒さに震えなくて済むのかもしれません。もっともロシア市民として来年の冬を迎えるのかもしれません。国民がどれほど死傷しようと気にしない政府は、無い方が幸せかもしれません。

※関連記事
ロシア、1日で118カ所の集落を攻撃=ウクライナ内相
2023年11月2日
https://www.bbc.com/japanese/67294264

ロシアはウクライナで成功、米支援なければ=米国防長官
ロイター編集
2023年11月1日午前 1:35 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/2ZFWE5QHWJLGLFVHFBXK3BRTKI-2023-10-31/

ロシア軍の防衛線・人海戦術に苦戦、拠点都市の奪還進まず…ウクライナの反転攻勢5か月
2023/11/03 19:57
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231103-OYT1T50162/