「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ドネツク州の戦場で今、何が起きつつあるのか❓<ウクライナ紛争2023.12.17

2023-12-19 00:40:24 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

これに関する記事は、見た記憶がありません。
これから起こることが怖いから無視しているのか❓
無知だから無視しているのか❓

2014年ドンバス紛争が発生してからこれまで、かなり長い期間が経過しています。多少の押したり引いたりはありましたが、ほぼ現在の境界線が形成されてどちらも進撃できない状況が継続してきました。
ウクライナ軍のドネツク州の守りは堅固でロシア軍も攻略することは出来ませんでした。他では領土を失ったウクライナ軍はドネツク州では、ほぼ領土を失っていません。

元々ドネツク州にはウクライナ軍の最大の部隊が配置されていますし、鉄壁の防御ラインが形成されていました。

バフムト~ゴルロフカの西側~アウデイーイウカ~マリンカ~ノボミハイリフカ~ウーレダーに至る防御ラインです。ロシア軍の攻撃を跳ね返し続けてきました。

ところが今年の10月以降、この拠点の中で無事なのはゴルロフカの西側とウーレダーだけです。

バフムトは市街西側郊外の一部を残すだけでほぼロシア軍が制圧して、夏にかけてウクライナ軍が若干反撃したものの反撃は止められて、現在はロシア軍が押し返しつつあります。

アウデイーイウカは市街南側で市街戦が始まっており郊外西側では、ロシア軍に包囲される寸前です。

マリンカは、これまでの防御拠点はほぼ全部制圧されました。

ノボミハイリフカは、ロシア軍が三方向から市街地の防御拠点に迫りつつあります。

つまり、これまでロシア軍の攻撃を跳ね返してきた強力な防御ラインの4か所で突破されつつあります。突破されてしまえば、ドネツク州の西側は徐々にロシア軍が進出すると思います。

そればかりではなく、バフムトで西に進撃されるとコンスタンチノフカКостянтинівкаやクラマトルスクКраматорськに圧力をかけられるようになります。
バフムトから北上するとスラビャンスクСлов'янськに圧力をかけることが出来ます。

仮にスラビャンスクСлов'янськをロシア軍が制圧すれば、リマンЛиманが際どい状況になります。リマンЛиманのすぐ先は、ハルキウ州です。

つまり今、ウクライナ軍は余計な軍事行動は止めてドネツク州の守りを固めないと冬の間にロシア軍は、有利な体制を作り上げると思います。

ウクライナ軍に出来ることは、現在の戦場の西側にもう一度防御ラインを作り直すことです。現在の防御ラインは、ほぼ破られているからです。

支援目当ての無駄な攻撃は即座に止めて、ドネツク州の西側に突貫工事で新しい防御ラインを建設しないと、徐々に進撃するであろうロシア軍を支えることは難しいように見えます。

そもそも今のウクライナの大統領府は基本的な考え方を間違えていると思います。攻めることを考えています。もうそれは無理で固く守るしかありません。

ウクライナ軍の参謀本部も同じです。果たして現状を正しく認識しているのかは疑問があります。

どう足掻こうとロシア軍の進撃を止めて、その間に停戦交渉する以外にウクライナの取れる選択肢は、ありません。

それに失敗すると来年1年弱体化しながら、ロシア軍にドネツク州とハルキウ州を徐々に削られることになるであろうと思います。
2025年は、更にその西です。
ドニプロペトロウシク州、ポルタヴァ州、スームィ州などです。段々、ドニプロ川が近くなります。

どっちに転んでもロシアに削られます。
削られ方が多いか少ないかの問題です。

そして村や町、都市や社会インフラは破壊されます。ウクライナ国民の犠牲者も増えるでしょう。今のウクライナ政府を見ていると第2次世界大戦中の大日本帝国の戦時内閣と同じように見えます。それを無責任に煽りまくるアメリカとEU。アメリカとEUはウクライナ国民がどれほど死のうと国土がどれほど破壊され荒れようと大した気にしません。自分たちのことでは無いからです。
代理戦争は、そんなものです。



※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑨
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


『「中国の感謝祭」と卵チャーハン』のひどすぎる話<2023.12.17

2023-12-19 00:38:35 | 中国と東アジア

「中国の感謝祭」と卵チャーハンの謎すぎる関係
2023年12月14日(木)20時20分
ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)
https://www.newsweekjapan.jp/satire_china/2023/12/post-106.php

ほぼ冗談みたいな話ですから記事自体は許されるかもしれません。
しかし、このような記事を書いているようでは中国の民主化を主張する人々も相当おかしいと言わざるを得ません。

毛沢東独裁を嫌う人々が、毛岸英氏(毛沢東の子息)の戦死を揶揄してけなしています。
「中国は北朝鮮のような世襲制の国になることを避けられた」
こう主張しています。
戦死の原因の一つに「卵チャーハン戦死説」があります。単にうわさがあるだけで今となっては、確認のしようもない話です。その噂話を事実だと決めつけて11月25日を「中国の感謝祭」と命名し『感謝の気持ちで卵チャーハンを食べなければならないと揶揄する。』わけです。

調子に乗って・・・
『そのため、今年の11月27日に王剛(ワン・カン)という人気グルメブロガー・料理人が「おいしい卵チャーハンの作り方」という動画を投稿すると、ネットで激しい批判が巻き起こった。毛岸英の命日に近い日を選んで卵チャーハン動画を投稿したことに愛国的なネットユーザーは憤慨し、「英雄侮辱罪ではないか、告発しろ」と王を威嚇。恐れた王はその投稿をネットから削除して、公開謝罪した。』

このような事件が起きました。
中国の自由・民主を主張する人々は、悪趣味であると思います。人間としての品性に欠けると思います。相手を批判するためなら何を言ってもいいと言うわけでは、ないと思います。
誹謗中傷の類を言っても支持は得られないと思います。

毛岸英氏は不幸な生い立ちがあり、その後ソ連に留学します。独ソ戦では、ソ連軍に従軍してポーランドで砲兵として戦っています。帰国後、朝鮮戦争で彭徳懐のロシア語通訳として従軍中、アメリカ空軍のナパーム弾による爆撃で戦死しました。何ら誹謗中傷されるべき人物ではありません。

そして毛沢東氏の世襲制にならなくて良かったような主張もあります。
毛沢東氏には、もう一人の子息がいます。
毛岸青氏です。孫もいます。毛新宇氏です。しかし、毛沢東氏は孫には興味がなく面会しなかったそうです。つまり毛沢東氏には世襲制の意図など全くなかったことを示しています。

例として挙げた記事の捏造と下品さが分かると思います。だから私は、中国の自由や民主主義を主張する人々を疑います。はっきり言ってダメだと思います。

ちなみに毛沢東氏のお嬢さんはまだ3人存命です。
楊月花 (年齢 94歳)李敏 (年齢 87歳)李訥(年齢 83歳)
孫の毛新宇氏は53歳。
毛沢東氏に世襲制の意図など微塵もなかったことが分かると思います。

毛沢東氏とその同志は、壊滅状態にあった中国を統一し今の繁栄の基礎を築いたことは歴史的事実です。

思想や政治体制が違っても尊敬すべき人やものは尊敬するべきでしょう。

一概に全部否定する人々は、おかしいと思います。否定したところで共産主義中国が崩壊することは、あり得ません。むしろアメリカが崩壊する確率の方が高いように見えます。

中国もロシアも北朝鮮も全部、隣人です。
一概に敵対して、果たして日本の国益に叶うのかどうか❓
よく考えるべきでしょうね。


世界のニュース拾い読み<2023.12.19

2023-12-19 00:33:18 | 世界のニュース拾い読み

海運会社の紅海通航中止相次ぐ、攻撃多発で 英軍が飛行体迎撃
2023.12.17 Sun posted at 17:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35212900.html

魅力的な旅行先の都市ランク、首位パリ 東京が4位に上昇
2023.12.17 Sun posted at 15:17 JST
https://www.cnn.co.jp/travel/35212897.html

米スパイ衛星からの写真で判明、ローマ帝国が砦を建設した真の目的とは
2023.12.02 Sat posted at 21:00 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35212264.html

「お茶の国」中国、コーヒーチェーン店舗数で世界最多に 米国を抜く
2023.12.15 Fri posted at 19:30 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35212879.html

歓楽街で「女性には危険」とコメント、タイ警察が中国人インフルエンサー摘発
2023.12.14 Thu posted at 12:05 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35212795.html

 65億円当選のくじ持ち主まだ名乗り出ず、無効まであと数日 米
2023.12.07 Thu posted at 17:43 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35212509.html

我慢のアルゼンチン国民、物価高騰に補助金削減 新政権が「ショック療法」
2023年12月17日 16:33 発信地:ブエノスアイレス/アルゼンチン [ アルゼンチン 中南米 ] 
https://www.afpbb.com/articles/-/3496083?cx_part=top_topstory&cx_position=1

コーヒー豆のかすをコンクリートに再利用、強度も向上か 豪研究チーム
2023.12.17 Sun posted at 13:33 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35211967.html

里山の環境と暮らしを守る...海外からも高く評価されるSATOYAMA EXPERIENCEツアーの魅力
2023年12月15日(金)13時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2023/12/satoyama-experience.php

世界で注目集める「数十年で完成する小さな森」、考案したのは日本の植物学者だった
2023年12月14日(木)17時40分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/sdgs/2023/12/post-103235.php

オオカミが怖い欧州の政治家たち...2万匹にまで急増し「政治的」となった理由
2023年10月19日(木)13時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102867.php