「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

スーダンの内戦(権力闘争)の経緯<2023・4・22

2023-04-23 11:59:22 | 国際情勢

①戦闘が一気に勃発「スーダン」なぜこうなったのか 交渉の一方で戦闘準備していた2人の将軍
The New York Times 2023/04/21 10:15
https://toyokeizai.net/articles/-/667785

戦闘続くスーダン、背景に軍事指導者2人の主導権争い
2023.04.19 Wed posted at 07:17 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202770.html

ワグネルがスーダンの準軍事組織に兵器供与、証拠浮上 CNN EXCLUSIVE
2023.04.21 Fri posted at 12:15 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35202916.html

ロシアがスーダンで奪う金、ウクライナ侵攻を後押し
2022.08.07 Sun posted at 20:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35191556.html

スーダンで戦闘継続、死者330人超に 約2万人が隣国に退避か
2023年4月21日(金)08時47分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/04/3302.php

※まず、スーダンの独裁者について
スーダンの元独裁者オマル・バシール氏の病院での様子に怒りの声
https://www.arabnews.jp/article/middle-east/article_65742/
オマル・アル=バシール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%83%90%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AB

30年余りにわたってスーダンを独裁支配していた残虐な独裁者です。様々な国がこの腐りきった独裁政権に関与してきました。主な国は、中国とロシアです。
はっきり確認されているところでは、2018年からワグネルの傭兵が活動しています。

ロシアの別動隊です。役割は、独裁政権に食い込み金鉱山利権を確保することです。傭兵や武器援助と引き換えに現物の金塊を得る構図です。

更には、スーダンに二つの軍事組織が存在する理由です。独裁者は、軍事クーデターで権力を握りました。国軍がクーデターを起こすのを恐れて、もう一つ軍事組織を作りました。それが、「即応支援部隊(RSF)」です。二つの軍事組織を均衡させ権力を維持する構図です。それは、長い間上手く機能していました。しかし、国の富を貪る輩が3系統あると取り分は、少なくなります。そこで当然、1人減らそうと考えます。そのため独裁者は、二つの軍事組織から追放されました。しかし、追放するまでは呉越同舟でしたが、追放した後は仲良しではいられません。どっちかが国富を独占しようとするでしょう。

その流れが独裁者追放に動いたスーダン国軍のアブドルファタハ・ブルハン氏と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のモハメド・ハムダン・ダガロ司令官に引き継がれます。

しかし、アブドルファタハ・ブルハン氏は国際社会からの強い批判を受けて、表面的にはワグネル・グループと手を切ります。
それを利用してワグネル・グループ(ロシア)は、モハメド・ハムダン・ダガロ司令官 にテコ入れを始めます。

結論、これはスーダン国内の権力闘争であり金鉱山利権を維持したいロシアが1枚かんでいます。

①のThe New York Times の記事を読むと呆れます。ロシアもワグネルも出てきません。多少の事情を知る人間ならば、誰でも知っているスーダンの汚点です。それに全く触れていないThe New York Times は、新聞としての良識を疑います。本質的な事実に全く触れていません。The New York Times の本質を今日初めて知りました。今までは、良質な新聞であろうと誤解していました。しかし、この記事を読む限りでは、メデイアとして落第です。

私の日記の方が、余程本当のことを書いています。

つまり、今回の内戦を陰から煽っているのは利権を維持したいロシア=ワグネル・グループです。それはそうでしょう?金塊を毎月、ごっそりとピンハネしてきました。それを失いたくは、ないでしょう。

つまり、ワグネルのオーナーとロシアの独裁者は、このような関係です。スーダンの金塊をごっそり上納してきたわけです。もちろん、その過程でワグネルのオーナーも必要経費としっかりピンハネ分を分け取りしていると思います。

その「金ずる」を維持したければ、モハメド・ハムダン・ダガロ司令官に権力を握らせなければなりません。だから内戦が始まりました。むしろ、仕掛けたと言うべきでしょう。

こう書けばスーダンの内戦の経緯は、簡単に分かると思います。①の記事のいい加減さが分かると思います。中身がほとんど抜け落ちているでしょう?権威のあるメデイアとして非常におかしすぎると思いました。こんな記事を知らずに読んでいる場合もあります。だから、ダブル・トリプルのチェックは常に必要です。



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