「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

兵器は悪賢く進化する(ロシアの木製ドローン)<ウクライナ紛争2024.3.7

2024-03-07 08:24:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

以前、オーストラリアのメーカーが段ボール製の安物ドローンを販売していました。ウクライナ軍が利用していましたがその後見なくなりました。
2023.03.8
消耗できる強み、段ボールと輪ゴムで作った豪無人機がウクライナで活躍
https://grandfleet.info/indo-pacific-related/consumable-strength-australian-drone-made-of-cardboard-and-rubber-bands-works-in-ukraine/
2023.03.14
ウクライナが手に入れた「段ボール製ドローン」の実力と可能性
https://forbesjapan.com/articles/detail/61594

その時私が考えたのが木製ドローンです。構造部の一部を木材で代用すれば、相当安くできるだろうと思いました。
先に考え付いたのは、ロシアのメーカーだったようです。

2024.03.5
圧倒的に安価なLancetの類似品、ロシアは2024年末までに数千機を生産
https://grandfleet.info/russia-related/by-far-the-cheapest-lancet-analog-russia-will-produce-thousands-of-units-by-the-end-of-2024/

上位機種としてあるのが、「Lancet」です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
コストは、「3.5万ドル」と推定されています。

今回、開発されたのは「Scalpel」でコスト30万ルーブルは約3,200ドルと上位機種の1/10以下の低コストを実現しました。
現時点の性能で(最大重量10.5kg/弾頭重量5kg/巡航速度120km/航続距離40km)は、自爆型兵器としては十分、威力があります。
性能を落として木材で代用できる部分を木材にして低価格を実現しました。

第2次大戦中にも何か国かで木製戦闘機が実際に戦闘に参加しています。一番優秀だったのが・・・
デ・ハビランド モスキート
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%93%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89_%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%88
最大速度: 667.9 km/h 航続距離: 2,400 km
戦闘爆撃機や地上攻撃機、偵察機などに活躍した名機です。
イギリスもこの当時は世界最先端の戦闘機が製造できました。今、見る影もないですね❓

軍用機に木材を使うのは昔からある発想です。しかし今の高性能ジェット機では、流石に無理です。
しかし時速500km/h程度までなら強化木材で十分なのです。
段ボールはさすがに華奢過ぎたようですが、これなら問題ありません。
私の発想を早速実現したから、ロシアは偉い!
(先に作ったからです。)

人間用のは、もっと小型で安いですからね。
このような安物でそこそこの性能の兵器を量産した方が戦闘で優位に立てる時代が、既に来てしまいました。
2022年にはウクライナ軍が民生用のドローンをヨチヨチ活用していました。
たった2年でドローンは、ここまで進化しました。

人間の悪知恵には限界はなく、やがて旧式の高価な兵器の一部は無用の長物になるでしょうね❓
戦車とか・・・

ジェット戦闘機は、今ですら地対空ミサイルを備えた地上部隊に近寄れません。武装ヘリなど、全然役に立ちません。
FIM-92 スティンガー
https://ja.wikipedia.org/wiki/FIM-92_%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC
ほぼお蔵入りしかけていたアメリカの歩兵用対空ミサイルです。ウクライナ紛争で大活躍しましたが、あっと言う間に在庫がなくなりました。

古い兵器が脚光を浴びたり、新しい安物兵器が重宝されたり大きな戦争があるたびに、兵器は様々に用途が変わっていきます。

ドローンのように全然ハイテクでなく誰にでも作れる安物兵器が、戦車のような高価な兵器を破壊してしまうのですから技術が進歩するとどんな兵器が生まれてくるのか見当も付きません。

はっきり言えることは・・・
でかくて、高価なのはこれからはダメです。

※イランのシャヘドを木製にするとどうなるか❓
レーダーに映りにくい「たち」の悪い極悪ドローンが出来上がります。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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