「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「BBCウクライナ」の記事に見るウクライナの動員事情の悪化<ウクライナ紛争2025・02・02

2025-02-02 07:21:50 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

BBCウクライナ 2025年2月1日
Невідомий вбив військового Полтавського ТЦК і втік із одним із мобілізованих
(日本語訳)身元不明の人物がポルタヴァ中央警察の兵士を殺害し、動員された兵士の一人とともに逃走した。
https://www.bbc.com/ukrainian/articles/cpwxnrgy5eyo

この事件は徴兵事務所の兵士が、徴兵された人々を移送するときに起きました。
狩猟用ライフルを持った男が兵士に近付き、銃を渡すように要求したようです。
兵士がそれに応じなかったために射殺したようです。
「襲撃後、襲撃者は兵士のアサルトライフルを奪い、動員された徴兵兵の一人を連れて逃走した」
「地方警察は、1984年生まれのポルタヴァ地方の住民が兵士を射殺したと発表した。」
つまり襲撃者は地元住民で、強引に動員された知人か親族を奪い返すために犯行に及んだのだろうと思います。

ポルタヴァПолтавськогоは、ドニプロ市の北で東部です。
以前からキエフ政府は、東部や南部の住民を優先的に徴兵していました。
かなり抗議活動も起きています。それが激化して銃撃事件が起きたのではないか・と思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、以前のウクライナの軍事委員会(徴兵事務所)のやり方を知っている人は、ここまで酷くなっているのか!と驚くと思います。
以前は、街中でワンボックスカーなどで徴兵対象者を待ち伏せして、強引に車に押し込んで連行していました。逆らえば、当然暴行を加えます。その暴行がもとで死亡し事例が発生し、これはAFPが報道していました。2023年から、このようなやり方をしないと兵士を集めることが出来なくなっていました。過激民族主義者や暴力極右以外のウクライナ人で戦争に行きたい人などいません。だから、こうして無理やり強制連行します。
今のウクライナが、どんな国か分かると思います。軍事独裁国家とほぼ同じです。
国民は、こうして駆り出されて戦場に送られます。
兵役年齢の男でヨーロッパに脱出している人は2023年の後半で70万人弱います。これは、ユーロの記録にある分です。私の2023年後半の日記を探せば、その記事があります。これを報道したのもBBCウクライナです。その後も、賄賂や不正な手段を使ったり、あるいは命がけで脱出するウクライナ人は、後を絶ちません。

ウクライナ国内は、兵役可能年齢の国民にとっては戦争監獄と同じです。
これが分かっているのにNATOは戦争を美化して、ウクライナ支援を継続して煽ります。

記事に徴兵事務所の兵士が出てきます。無理やり動員した人々に自動小銃で武装した兵士が3人付き添っています。つまり、今は暴力的実力行使に加えて、銃を突き付けて人々を強制連行しているのが、分かります。
だから犯人は、猟銃を持って動員された友人か親族を奪い返しに行ったのであろうと思います。
兵士が抵抗したので射殺して、連れ帰ったと言うことでしょう。
しかも事件の起きた町は、キエフ政府から差別されて特に動員の多い東部です。
中部や西部の住民は知りませんが、戦場となっている東部では、ここまで住民感情が悪化していると言うことを示しています。

最近、陥落したヴェリカ・ノボルシカ(Velyka Novosilka)では残っていた地域住民が、ロシア軍にウクライナ軍の詳細な情報を提供してロシア軍は、短期間にヴェリカ・ノボルシカ市街地を制圧する事が出来ました。

最近、ロシア側の調査が終わって、セリダブSelydoveでウクライナ軍が地域住民を見せしめのために虐殺した事件が報告されています。これも日記のどこかに書きましたが、TASS通信が報道しています。
去年の後半ごろからウクライナ軍の残虐な戦争犯罪と言える殺人や凶悪事件の報告が目立ちます。
クルクス州でも本当に酷い集団殺人が発覚しています。西側のメデイアが、これらを記事にすることは、ほとんどありません。特に日本では、全くないですね。

もし、まだウクライナが正義だとか誤解している人がいるのなら現実を見るべきでしょうね。
もう、ウクライナはトータルの意味で崩壊しつつあります。最近、主にTASS通信が報じる事件を見ていると、そう思わざるを得ません。
内戦中、ウクライナ過激民族主義者やネオナチなど暴力極右は、ドネツクやルガンスクの独立派地域にいる地域住民の虐殺を行ってきました。これまでは控えていたようですが、また元に戻って残虐行為を頻繁に犯すようになりました。
それについて本を出版した人がいます。

ドネツク州クラホベ解放とドネツク市にある「天使の並木道」<ウクライナ紛争2025・01・11
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/cf8d1013e372fa6a49cfff6f7d3e6e00

戦争に正義はありません。悪しかありません。
それを思い出すべきでしょうね❓
そもそも、この戦争の原因を作ったのはアメリカです。それがドンバス戦争を生み出しました。
最後にそれをロシアとの本格戦争に拡大したのが、ゼレンスキーです。
ロシアを批判する前に、この原因と経過を十分考えてみるべきでしょうね❓
そうすれば、一番の悪人はアメリカだと分かるはずです。
どう胡麻化したところで、やがて歴史がそれを証明します。
その意味では、ウクライナもロシアも被害者と言えます。


※関連日記目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑧
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。